テレしず ホーム > テレビ寺子屋 > 子どもに伝えたいコミュニケーション術

テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

過去の放送

過去の放送

2009年9月12日放送 三遊亭楽春さん(第1652回)

会場
沼津第一地区センター(沼津市)
講師
落語家 三遊亭楽春

講師紹介

1963年千葉県生まれ。
1985年五代目三遊亭円楽に入門。
1988年二つ目、1992年真打に昇進。
日本全国に落語を広めるための出張落語会や
小中学校での落語鑑賞会の活動も行っている。


ポイント第1652回「子どもに伝えたいコミュニケーション術」

落語は、日本人が日本語をおもしろおかしく言葉を伝える大切な日本の文化だと思っています。ですから、私は全国の学校を巡って落語を伝えています。

子ども達に落語を知ってもらうのが、なぜ必要なのかというと、今、子ども達のコミュニケーション不足が問題になっているからです。自分の気持ちを相手に伝えたい、相手の気持ちを受け止めたい、それらは、全てコミュニケーションです。では、このコミュニケーションには、何が必要なのでしょうか。ひとつは、想像する力、もうひとつは、それを伝える表現力だと思います。このふたつを身につけることによって、コミュニケーション力は確実にアップするはずです。想像力と表現力は、落語には欠かせないものです。

落語を演じる時、私は何も持ちませんが、手元には扇子と手ぬぐいがあります。この扇子は刀にもなり、お箸にもなります。それでは、この扇子でお蕎麦を食べてみましょう。左手は丼を持ったつもりで、右手にはお箸に見立てた扇子です。熱ければフーフーし、すする音を出せば、おいしそうに見えませんか。この動作を学校で子ども達に実演してもらうと、楽しそうにやってくれます。「学ぶ」という言葉は、「まねぶ」、つまり真似をすることから生まれたと言われています。子ども達は、想像して、独自の表現を加えて、食べる仕草をします。

先日、あるお子さんから手紙をもらいました。家族の前で、お蕎麦を食べる真似をしたら、両親が喜んでくれて、とても楽しかったとありました。落語が少しはお役にたてたのかと思い、うれしくなりました。

ページの先頭へ

ページの先頭へ