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過去の放送

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2009年10月31日放送 奥村幸治さん(第1659回)

会場
富士市立第二小学校
講師
NPO法人ベースボールスピリッツ理事長 奥村幸治

講師紹介

1994年、イチロー選手が210安打達成時に専属の打撃投手を務め、
"イチローの恋人"として知られる。
田中将大選手が所属していた「宝塚ボーイズ」監督。
世界少年野球大会で日本代表チームを率い、3年連続世界一に。


ポイント第1659回「“伸びる子”育成のコツ」

私が少年野球チームの監督になって、11年になります。
最初はトレーニングコーチとして少年野球に関わっていましたが、ある光景がきっかけで、監督になる決意をしました。

9時に練習開始とします。その時間にグラウンドにいるのは父兄です。
お父さんは、グランド整備や野球道具の準備をしています。
お母さんは、9時ちょうどに来る監督やコーチに湯茶の接待です。
そして、よろしくお願いしますと頭を下げます。
おかしいと思いませんか。野球を通して、社会的なことを学べるはずなのに、
これではダメだと思い、新たに少年野球を立ち上げました。

チームを起こして3年目に入団してきたのが、楽天で活躍している田中投手、マー君です。
彼が中学1年の時でした。選手としては普通の子で、今の活躍は想像できませんでした。
彼が大きく変わるきっかけになった試合があります。
それは、その試合に勝てば全国大会に行けるという大事なゲームでした。
最終回のチャンスを活かせず負けましたが、最後に凡退した打者がマー君でした。
この後、マー君は負けず嫌いになり、
勝ちたいという気持ちを全面に出して試合に臨むようになりました。

マー君のお父さんは、よく試合観戦に来ますが、黙って試合を観ています。
マー君にお父さんは、家でも静かなのかと聞いた事があります。
彼は「いや、違います。監督と同じ事を言います」と答えました。
伸びる子の親に共通していることは、私のフォローをしてくれることです。
一方で、「監督は厳しすぎて、選手がかわいそう」と言っている親の子は、
楽な方へ行くので伸びてきません。
親にとって一番大切なことは、子どものサポートの仕方だと思います。

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