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過去の放送

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2010年1月 9日放送 辻井いつ子さん(第1669回)

会場
御殿場市民会館
講師
ピアニスト辻井伸行氏の母 辻井いつ子

講師紹介

1960年東京生まれ。
長男、伸行氏が全盲のハンディを乗り越え、
ヴァン・クライバーンコンクールで優勝。
子育て体験を全国で講演。
HP「辻井いつ子の子育て広場」開設。

番組で紹介した本

「今日の風、なに色?」
著:辻井いつ子
発行:株式会社アスコム(税込1575円)


ポイント第1669回「子どもの可能性を信じて」

どんな親でも、子どもの成長、可能性を信じていると思います。
しかし、我が家の場合は生まれた時から全盲という
大きなハンディがあり、どう子育てをしたらいいのか手探りで
失意の毎日でした。

伸行が、音に敏感だと最初に気がついたのは、彼が8ヶ月の時でした。
私がブーニンのCDを聞いていると、足をバタバタさせリズムをとっているようでした。
あまりに嬉しそうなので、いつもブーニンのCDを聞かせていました。
ある日、別の演奏家のCDを聞かせてみたら、全く反応しません。
改めてブーニンを聞かせると、また楽しそうに反応するのです。
私はうれしくなると同時に、もしかしたら演奏家を聞き分ける能力があるのではと思いました。

母親は子どもにとって一番身近な存在です。
伸行の興味、関心に気がついて、少しは母親の役目ができたかなと思っていますが、
私は音楽に詳しくなく、まして全盲のハンディですので、
音楽家にしようという気持ちは全くありませんでした。

伸行が2歳になった時、おもちゃのピアノを買い与えました。私はよく歌を口ずさみます。
それは私の声を聞いて彼が安心するからですが、どんな歌を歌っても、
すぐ伴奏をつけてくれるので本当にびっくりしました。
小学生になると、伸行は僕の演奏を皆に聞かせたいと言うようになり、ピアノの先生をつけました。

子どもの可能性は無限大だと思います。
伸行に音楽家は無理だと言われていましたが、
私は音楽家が無理でも伸行の好きな事は応援しようと思っていました。
母親が応援しなければ、誰がするのでしょうか。

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