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2010年1月30日放送 アグネス・チャンさん(第1672回)

会場
富士市立富士南小学校
講師
歌手・教育学博士 アグネス・チャン

講師紹介

香港生まれ。1972年「ひなげしの花」で日本デビュー。
上智大学、トロント大学を経て米国スタンフォード大学へ。
現在、歌手活動のほか、ユニセフアジア親善大使、
日本対がん協会「ほほえみ大使」などとして活躍。


ポイント第1672回「父の教えを思い出して」

今日は父の話をしたいと思います。
父は56歳で亡くなりましたが、私は多くの事を教わりました。

私は中学生の時、ボランティア活動をしていました。
歌が好きだったので、施設の子ども達に歌を披露していました。
それがきっかけで、香港の芸能界からスカウトされたのですが、父は大反対でした。
私の姉が女優活動をしていて、成績がどんどん悪くなったのです。
結局、私の熱意に負けOKしてくれましたが、厳しい条件をつけられました。
学校が第一優先で、テストの平均が80点以下になったら、歌手活動は辞めさせるというのです。

私は勉強と歌手を両立させるために必死でした。
それまでの私の成績からすると平均80点というのは、かなり厳しい条件でしたが、
やればできるものです。先生が、芸能活動を始めたら、成績が良くなったと驚いていました。
父のお陰です。

その後、日本からも歌手活動の誘いがありました。
父は、また反対でしたが、日本でも勉強と歌を両立させると説得しました。
日本で歌が大ヒットしていた頃、父がやって来ました。私の生活を見て父はもの凄く怒りました。
いつ勉強しているのか、このままでは人間としてダメになるとまで言われました。
お金や名声は一時的なもの、学んで得た知識は宝物、それは誰にも奪われないと言われました。

カナダへ留学したのも、父の言葉があったからです。
迷った時は、厳しい道を選びなさいと言われた事もあります。
日本での活動、日本人との結婚、どれも最初は大変でしたが、
得たものも多く、今はとても幸せです。

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