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過去の放送

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2010年10月 2日放送 竹下和男さん(第1707回)

会場
静岡県藤枝市生涯学習センター
講師
子どもが作る“弁当の日”提唱者 竹下和男

講師紹介

1949香川県生まれ。香川大学教育学部卒業。
香川県・滝宮小学校の校長在職中、2001年に
子どもひとりで作らせる"弁当の日"を始める。
実践校は全国2400校以上に広がっている。

番組で紹介した本

「台所に立つ子どもたち」
著:竹下和男
発行:自然食通信社 (税込1,680円)


ポイント第1707回「台所に立つ子どもたち」

香川県の3つの小、中学校で校長を務めました。
そして、全ての学校で「弁当の日」を始めました。

買出し、献立、調理、弁当箱詰めから片付けまで、全て子ども達の手で行うのです。
親は手伝わないようにとお願いしました。
小学校5年生、6年生が対象ですが、親子の会話が増えて楽しいとお母さん達は喜んでくれました。

その事を聞いたあるお母さんが、1年生の男の子を台所に立たせました。
男の子はがんばって料理を覚え、ある日、目玉焼きを5つ作りました。
両親とおじいちゃん、おばあちゃん、そして自分の分です。
そのうち4つは形が崩れ、上手にできませんでしたが、1つは、見事な目玉焼きでした。
さて、その見事な目玉焼きは誰の前に置いたでしょうか。
ほとんどの人が、お母さんの所に置いたと思うでしょうが、男の子は自分の前に置いたのです。

大人達は「上手にできたから、自分で食べるのは仕方がない」と思いました。
ところが、彼は手をつけずに「上手にできたから、誰も食べないで」と言ったのです。
その子は、大人と同じレベルでできた目玉焼きを、永久保存しようと思ったのですね。
彼にとって、大事な記念の品だったのです。

「弁当の日」に、いつもより早起きして、3つのお弁当を作った女の子がいました。
1つは自分のもの、1つは単身赴任しているお父さんが、大阪へ戻る新幹線で食べる朝食用、
そして、もう1つは入院しているおばあちゃんのためです。
お父さんは、その子が小さかった時の苦労を思い出しながら、
おばあちゃんは初めて作ってもらったお弁当、
しかも孫に作ってもらった喜びを噛み締めて、2人とも涙を流しながら食べました。

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