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2014年11月 1日放送 田中ウルヴェ京さん(第1911回)

会場 焼津文化会館(焼津市)
講師 メンタルトレーニング上級指導士 田中ウルヴェ京
講師紹介

1967年生まれ。
ソウル五輪シンクロ・デュエットで銅メダルを獲得。
米国の大学院で心理学を学ぶ。
日本代表チームやトップアスリートに加え、
広く一般にメンタルトレーニングや研修を行う。

第1911回「真のスポーツ文化をつくろう」

2020年の東京オリンピック・パラリンピックには、
私自身もメンタルトレーナーの立場でかかわって行きます。
 
皆さんにとって、オリンピックとはどんなものですか?

それは、勝たなきゃと思うことでしょう。
スポーツは結果が出ないとだめ。

でも、改めて考えてみると、
例えば甲子園の高校野球では、最後まで勝つのはたった1校。
当たり前ですが、あれだけの沢山の高校球児たちが
一生懸命に頑張って、1校だけです。

オリンピックでも同じ、その競技に対し、
金メダルは1人しかいません。

指導者側から見ると、
その1人を作るために沢山の選手を育てるわけです。

そして、大事なその教え子の大多数は「負けて」終わる。
それがスポーツです。

スポーツ文化という言葉を考える時、
まず負けるという現実が常にあることを思わなければなりません。

それを踏まえて、
スポーツトレーニングの5つの側面を
しっかりと知っている指導者に育ててもらい、
自分自身もそれを考えながらスポーツを経験することで、
負けてもその後もっと長く続く人生の中で
使えるスキルを身につけられるのです。

勝ったから使えるというものではなく、
勝つために努力するプロセスの中で、得られるスキルです。

例えば、泳ぎの出来ない子がいたとします。
うまくなりたい、勝ちたいと思っています。
ではそのためにどんなトレーニングをしたらいいのでしょう。

まずはその種目に見合う体力をつけることです。

これを継続的にやりながら技術のトレーニングをします。
いかに効率的にその競技をやり、
ゴールに早く近づけるかいう技術です。

その後は、戦術です。
100メートルなら前半はこう、
後半はこうというようなレース運びをイメージすることです。

この3つにおいて、日本では最新のトレーニングが行われています。

そしてその上に来るのは、
いざという時、いかに良い緊張感を保ったままで
本番に臨むことが出来るかというメンタルトレーニングです。

そして、この4つを下支えするものが「哲学」です。
なぜ、あなたはそれをするのか、
なぜ勝ちたいのかという自問自答の世界です。

40歳を過ぎてもエネルギーを持ち続け、
銀メダルに輝いたジャンプの葛西選手の「なぜ」は、
家族愛と長野五輪でのつらい経験から来ていました。

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