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過去の放送

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過去の放送

2016年3月20日放送 イルカさん(第1977回)

会場 御殿場市民会館(御殿場市)
講師 シンガーソングライター イルカ
講師紹介

東京生まれ。
1974年ソロデビュー。
翌年「なごり雪」が大ヒット。
「真冬の天使」「まあるいいのち」などの絵本やエッセイも多数。
2004年、IUCN国際自然保護連合の親善大使に就任。
母校の女子美術大学の芸術学部客員教授もつとめている。

第1977回「ひびけ!惑星に。」

IUCNとは国際自然保護連合のことで、

(大きな意味で)国境を越えて皆で地球を愛して行こうと、

1948年に設立された団体です。

 長い歴史の割にあまり知られていませんが、

日本は外務省や環境省、ジュゴンやウミガメを保護するNGOなどの団体、

ジャングルの奥地で生物の研究活動をしている学者の方などが会員になっています。

 私は小さいころから動物が好きで、

大人になったらジャングルに行き、野生動物に関わる仕事がしたい。

そのためには獣医になろう。

それが出来たら幸せだなと考えていました。

 そしてその頃の私の友達というと、虫や葉っぱや石ころでした。

なぜかというと、人間が動物の皮を取りつくしてしまったり、

それらを食べ尽くしてしまったり、

海を汚してしまったりしても、虫や葉っぱは何も言わない。

だから、私たちはそういう気持ちを抑えるべきだと

伝えていくのが役目だと思っていました。

 でも、気が付いたら私は歌っていました。

 生き物が好きだから生き物の歌を沢山作って歌いました。

すると2004年に外務省から

IUCNの親善大使になって欲しいというオファーをいただきました。

それまで親善大使には誰もなった事がなく初めてでした。

「名前がイルカだから?」なんて言いながら、

とても光栄に思い引き受けましたが、皆知っているかと思いきや、

誰もIUCNのことを知らないことがわかり、ビックリしました。

事務所もない、電話もない、スタッフもいないのです。

だんだんとお付き合いが広がるなかで出会った人たちは、

私がこんな仕事がしたかったというような現場にいる人たちばかりでした。

学者の方も研究者の方も、環境省の方たちも、とてもレアな話をしてくださいました。

"生物多様性"や"レッドリスト"という言葉を聞いたことはありますか?

多様性とは、色んな生き物がいて皆つながっているというイメージです。

レッドリストは文字通りレッドカードの赤で「警告」を意味し、

絶滅危惧種のリストです。

今こうしている間にもどんどん沢山の動物たちが絶滅に向かっています。

絶滅となればもう2度と会えないのです。

私は親善大使として自分のデザインした着物や刺繍をあしらった小物を作り、

それを売って保護活動の寄付に充てています。

韓国での世界自然保護連合の会議では

「まあるいいのち」の曲を韓国語で歌うと、1万人の大合唱が沸き起こりました。

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