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過去の放送

2016年8月28日放送 原坂一郎さん(第1997回)

会場 認定こども園さくら台幼稚園(富士市)
講師 こどもコンサルタント 原坂一郎
講師紹介

神戸市生まれ。23年間の保育士勤務を経て、
2004年「こどもコンサルタント」として独立。
笑いと笑顔をキーワードに、子育てに関する講演を
全国で展開。日本笑い学会の理事も務める。

第1997回「褒め上手は子育て上手」

子どもは褒めながら育てようとよく言われます。

10褒めて1叱ろうなどとも。

でもそれはなかなか出来ることではありません。

逆に褒めすぎたらだめだと言う人もいます。

一般的に褒め言葉と言うと「上手」とか「すごいね」とか

「えらいね」とか「かわいい」などでしょう。

こんな言葉を使って褒めてばかりいると

他人からは変な感じに見えるので使いにくいというお母さんや、

うちの子なんか褒めるとこなんかないですなどというお母さんもいます。

僕は保育園時代、子どもを褒めるポイントを3つ作りました。

それは、

①やった時に褒める

②やって当たり前のことを

③その行動を言葉にすると言うものです。

実際には、子どもが手を洗ったときは「あ、ちゃんと手洗ったね」。

食事の時いただきますと言えば「ちゃんとごあいさつができたね」と言う。

食事を全部食べたら「全部食べたね」と言うのです。

1つもえらいとかすごいなどとは言いません。

大人は何かをしないときに叱ることがあります。

例えば、いただきますを言わなかったら「あれ?何ていうんだっけ?」と。

ちゃんと言った時には何も言わず、言わないときに言う。

褒められたことは習慣になります。

僕は子どものしたことをそのまま言っただけです。

それだけで十分な褒め言葉になるのです。

子どもは自分のしたことに気づいてもらっただけで嬉しい気持ちが湧いてきます。

よく、子どもは感じたことをそのまま言っているだけなのに叱られることがあります。

例えば、子どもは暑ければ「暑い」と言い、

寒ければ「寒い」と言います。

食事の時、「これ、嫌い」などともよく言います。

そんな時、大人は「上着3枚も着ているから暑いのよ」とか、

「食べないなら、もう作ってあげないから」などとつい口走ってしまいがちです。

幼稚園の庭で転んで「痛い」と訴えているのに、

「痛くない痛くない」と言っている保育士さんもいます。

そのように否定してしまうと、

子どもはますます「だって痛いもん」とぐずることになります。

こういう時は、「痛いね」と、まず相手の言葉をおうむ返しに言葉に出して、

そのあとに「走っちゃだめよ」と言えば素直に聞いてくれるものです。

大人同士なら絶対に言わないような言葉を

子どもに投げかけていることに気づくことが大切です。

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