2017年7月 2日放送 原坂一郎さん(第2039回)
会場 | なかよし保育園(焼津市) |
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講師 | こどもコンサルタント 原坂一郎 |
講師紹介 | 神戸市生まれ。23年間の保育士勤務を経て、 |
番組で紹介した本 | 「子どもが笑う!クラスが笑う! 保育のお笑いネタ50」 著者:原坂一郎(黎明書房) |
会場 | なかよし保育園(焼津市) |
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講師 | こどもコンサルタント 原坂一郎 |
講師紹介 | 神戸市生まれ。23年間の保育士勤務を経て、 |
番組で紹介した本 | 「子どもが笑う!クラスが笑う! 保育のお笑いネタ50」 著者:原坂一郎(黎明書房) |
私は23年間保育士をしていました。
毎日子どもを見ていると、
子どもの気持ちや今何を考えているのか、
頭の中がわかるようになりました。
子どもの頭の中は半分以上がお母さんの事。
そして25%が欲求の事。
たとえば「高いところに登りたい」「大声を出したい」など。
残りはその他の事を考えています。
お父さんはその他の事の中に入っています。
でもお母さんに次いで世界で2位ですよ。
すごい事です。
とにかく子どもはお母さんの事が大好きです。
お母さんを困らせたり怒らせたりするのも、
大好きな人にかまって欲しいからなのです。
子どもは大好きになった人に示すサインが三つあります。
一つめは、「笑う」です。
子どもって普通にしてるとあまり笑いません。
保育園で記念写真などを撮る時も緊張して笑いません。
でも大好きな人と一緒にいると笑うのです。
たとえばお母さんと電車に乗る時、
電車がホームに到着しただけでも
「電車が来た!電車が来た!」って笑って言います。
電車に乗っても席が空いていると
「席が空いてる!」って笑って言うのです。
そんな笑顔を見る事ができるのは普段から
一生懸命子育てを頑張っているご褒美みたいなものです。
二つめは「甘える」です。
「これして!あれして!抱っこして!」
そんな子どもの要求にうんざりして
つい拒否してしまいがちですが、
子どもは甘える人を選んでいます。
甘えを受け止めてくれる人にしか甘えません。
つまり子どもに選ばれた人なのです。
「甘やかす」と「甘えを受け止める」とは違いますが、
この違いだけわかっていれば大丈夫です。
三つめは「見て見て」と言う事です。
忙しい時でも大好きな人に「見て見て」と言ってきます。
この時、無視してはいけません。
2秒だけでいいのです。20秒も見る必要はありません。
でも全く見ないのと2秒だけでも見るかでは全然違います。
「見たよ」という親のサインを出してあげる事で
子どもは安心するのです。
子どもが出しているこれらのサインを見逃さないで下さい。
そしてお母さんも子どもに
「あなたの事が大好きだ」という事を伝えてあげて下さい。
ストレートに「好きだ」と言う事も大切です。
行動で示す、子どもに寄り添って面倒を見てあげる。
日々このように愛情を注ぐ事で
子どもとすばらしい関係を築く事ができます。