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過去の放送

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過去の放送

2021年11月14日放送 廣瀬俊朗さん(第2256回)

会場 テレビ静岡(静岡市)
講師 元ラグビー日本代表主将 廣瀬俊朗
講師紹介

1981年大阪府生まれ。5歳でラグビーを始め、
北野高校を経て、慶應義塾大学に進学。
2004年、東芝入社。中学から日本代表に
至るまで全てのチームでキャプテンを務める。

第2256回「ひらく ~スポーツと社会、未来へ~」

スポーツを通して学ぶものはたくさんあります。

僕自身も今の価値観はラグビーを通して培われたものです。

好きなスポーツに巡り合い大切な仲間に出会えたことは幸せなことです。

ラグビーを引退したいま、

「スポーツや社会に恩返しをしたい、ビジネスにも挑戦してみたい。」

と様々な思いがあります。

ラグビーのドラマに出演したことも

ワールドカップへの流れをつくろうと必死になって頑張りました。


ラグビーは痛い、怖いというイメージがあります。

しかしスポーツが得意でない人でもできるタグラグビーやタッチラグビー、

東京パラリンピックでも話題になった車いすラグビー、

目や耳が不自由な人のブラインドラグビー、デフラグビーもあります。

そのすべてがラグビーです。

仲間と一緒に「One Rugby(ワン・ラグビー)」というNPO法人をつくって

ラグビー、そしてスポーツがより身近になる環境づくりを目指しています。


僕はラグビー日本代表をはじめ各カテゴリーでキャプテンを務めさせてもらいました。

リーダーシップに模範解答はありません。

結果だけが指標になってしまうとかえって辛くなってしまいます。

例えば高校生、部活動のキャプテンは練習や試合ではチームをリードできます。

しかしコロナ禍で練習や試合ができない状況が続きました。

オンラインでリーダーシップを求められても難しいことです。

そこである程度、抽象化されたモデル、お手本を示すことができるよう準備しています。

キャプテンとして、リーダーとして、そして人としての成長が見えると

また次の目的に向かうことができると思います。


自分がやりたいこと、ありたい姿をそのまま仕事にできるような時代になりつつあります。

ただ自分だけが良ければいいのではなく、次の世代にどうつないでいくか?

いろいろ考える時にスポーツの視点、アスリートの思考を取り入れると

これまでなかったものが生まれるかもしれません。


『フェアプレー』スポーツでよく耳にします。

ルールを守ること、レフリーを敬うこと。

ラグビー憲章にはチームメイト、対戦相手を尊敬すること(リスペクト)、

品位と誠実さ(インテグリティ)など5つが記されています。

仕事や生き方にも『フェアプレー』の視点を持つことが大事だと思います。

例えば『合言葉はAre you happy?』

物事を進めるとき楽しいワクワクすることは大事です。

そして「自分だけでなくすべての人が幸せかどうか?」が重要です。


そして、『ルールの精神性を見抜く』

ルールに書いてあるからではなくその成り立ちや基本的な精神を見抜くことが大切です。

自分の子どもに接するときもそうです。

怒るのではなく、「どうして?これでいいの?」と聴くこと。

子どもと一緒に考えます。


こうした『フェアプレー精神』が

問題提起や何かを考えるきっかけになればいいと思っています。

スポーツを通すと子どもたちにとっても入りやすいし、

また机の前で学ぶよりきっと楽しいと思います。

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