2009年10月 3日放送 北村晴男さん(第1655回)
会場 | 常葉学園(静岡市) |
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講師 | 弁護士 北村晴男 |
講師紹介 | 1956年、長野県生まれ。 |
会場 | 常葉学園(静岡市) |
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講師 | 弁護士 北村晴男 |
講師紹介 | 1956年、長野県生まれ。 |
今日は、私の子育ての経験をお話します。
私には、男の子1人と女の子2人の子どもがいます。
長男が生まれたとき、甲子園を目指して
野球をしてほしいというのが私の夢でした。
私自身、甲子園を目指して野球を続け、得たものがたくさんあったからです。
しかし、野球を好きになってほしいと願ってはいましたが、野球をやれと強制はしませんでした。
というのは、高校、大学と野球を続けた親が、子どもに強制して、
野球嫌いにさせてしまった例をたくさん知っているからです。
親にある程度のレベルがあると、その目線で子どもに教えてしまいます。
これは、大きな間違いです。打って、投げて、走って、野球がいかに楽しいものか
ということを最初に教えないと、子どもは長く続きません。
まさかと思ってはいましたが、長男が野球を続け、
甲子園に出場した時は、涙が出るほど嬉しかったです。
1番下の女の子は、私にとって心配の種でした。
勉強が嫌いで、女の子らしい習い事は、長く続きませんでした。
でも、この心配ごとは間違っていたと、あとで思い知らされました。
彼女はミュージカルが好きで、この練習だけは続けていると知っていました。
彼女が中学2年の時、発表会を見に行きました。
ダンスを見た瞬間、驚きました。相当練習している事がわかったからです。
彼女は、自分で必要だと思っていることを努力して、がんばっていたのです。
今は、ミュージカル科のある私立高校に楽しく通っています。
私自身、子どもの頃、夢中で野球をしていたくせに、
彼女を私の価値観で見つめてしまっていたのですね。