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過去の放送

2009年10月24日放送 廣中邦充さん(第1658回)

会場 菊川文化会館アエル(菊川市)
講師 浄土宗西居院住職 廣中邦充
講師紹介

1950年愛知県生まれ。
大正大学仏教学部卒業。
90年、父の後を継ぎ、
浄土宗西居院(岡崎市)21代目の住職に。
非行少年や引きこもりの子ども達を
無償でお寺に預かり更生させている。

番組で紹介した本

「子どもは悪くない」
著:廣中邦充
発行:日本標準(税込1575円)

第1658回「子どもに寄り添う心」

私のお寺には、不登校や引きこもりになり、
助けを求める子どもたちが全国から訪ねて来ます。
お父さん、お母さん、子ども達の叫びに気がついていますか。
耳を傾けていますか。 

私のお寺に来た不登校の子ども達は、3日で学校に行くようになります。
なぜだと思いますか。私は「三歩の距離」だと考えています。歩く一歩、二歩の三歩です。
私は夫婦の距離も、親子の距離も「三歩の距離」を保ちなさいと伝えています。
「三歩の距離」を言い換えれば「寄り添う心」です。寄り添うとは、一緒にという事です。
お寺の子ども達は、私と一緒に学校に行こう、一緒に卒業しようと言います。
何かあれば、一緒にいる私が助けてくれると思っています。
私が子ども達の後ろ盾になっているのです。
後ろ盾は友人だったり、人によってはスポーツや音楽の人がいるかもしれませんが、
それらは出会いだと思っています。

人として生まれたからには、何をしなければならないでしょうか。まずは、喜びの心を持ちましょう。
地域やPTAの役員を頼まれたら、私のお役だと思って喜んで引き受けて下さい。
そうすれば、素直な心で臨めると思います。そして、人様のお役に立つ人生を送りましょう。
地域のお年寄りや子どもに声をかける、落ちていたゴミを拾う、難しくありませんよね。
最後に、人様の幸せを願いましょう。この三つが「三歩の距離」であり、「寄り添う心」だと思います。

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