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スタッフ

イーちゃんの白い杖 > スタッフ

語り
春風亭 昇太(しゅんぷうてい・しょうた)

写真:春風亭 昇太

1959年 静岡市清水区(旧清水市)生まれ。
1982年 春風亭柳昇に入門、前座名 昇八。1986年 二ツ目昇進、春風亭昇太となる。
1992年 席亭推薦による抜擢で真打昇進。
2000年度 第55回文化庁芸術祭(演芸部門)大賞受賞
2016年 「笑点」6代目司会者となる。
新作、古典問わず高い評価を得ている実力派真打。役者としても活躍し、ミュージシャンとのライブも意欲的に行なうなど、ジャンルを越えて積極的に活動している。映画ナレーションは初。

映画への思い

この映画は、障がいというより家族・兄弟とは何かを改めて考えさせられました。特に、姉弟のシーンはダメです。自宅で映画映像を見た時からダメで、そのうち慣れるかと思いましたが、慣れませんでした。ナレーションを収録している間も、そのシーンが来ると見ないようにしていました。抱えるものは人それぞれ違いますが、障がいがあろうがなかろうが、根底は変わりません。いま、核家族化で離れて暮らしている方も多いと思いますが、家族のありがたさ、つながりをこの映画で感じてもらえたらうれしいです。唯織と息吹、2人には、あまり頑張らないで、これからを楽しく生きていってほしいと心から思います。とても素敵なドキュメンタリー映画に仕上がっていますので、是非、劇場に足を運んで下さい。私の声も意外と素敵です!

音楽
川口 カズヒロ(かわぐち・かずひろ)

写真:川口 カズヒロ

1981年 富士市生まれ。
1999年 スーパーサンダースのドラマーとして活動開始。
2007年 ボーカル転身、東京でDATSUN320を結成。
2008年 1stアルバム『ハロー、1/100の君よ』で全国デビュー。
2011年 福島県南相馬市に支援物資を寄付。避難所でライブ実施。その後、3年半バンド活動を休止するも、2016年9月再開。
CMソングライターとしても活躍中。

映画への思い

目の不自由な姉弟のドキュメンタリー映画に歌を書く。プレッシャーもありましたが、イーちゃんと橋本監督が歌をとても気に入ってくれて、作って良かったと心から思っています。漠然と前向きな詞や応援歌は、私が健常者である以上、同情や上から目線に聞こえかねないと思い、主人公の強さや自分の弱さと向き合いながら作りました。主題歌「I-あい-」は、主人公「いおり」「いぶき」「生きる」「意味」の頭文字、「私」「目(eye)」「愛」など、この映画の最大のテーマを一文字で表せる言葉にしました。歌詞に出てくる数字の「1」に似ているのも理由です。そして、タイトルの「」にも「守られている」「1人ではない」という意味を込めました。映画の意味が心に届く―私の音楽がその道標になれたら本望です!

監督
橋本 真理子(はしもと・まりこ)

写真:橋本 真理子

1970年御殿場市生まれ。1993年テレビ静岡入社。沼津支社報道、静岡市政、静岡県政記者を経て、2007年からニュースデスク、ニュース編集長を担当。 2019年7月新番組「ただいま!テレビ」総合プロデューサー。2020年3月から報道部長。この間、ドキュメンタリー番組を数多く手掛ける。

映画への思い

唯織と息吹 この出会いが、私を変えました-

障がい者にカメラを向けることがタブーとされていた20年前。盲学校100周年のニュース取材中、目の前を駆け抜けたのが、イーちゃんです。「この子は感性が違う」と直感し、同時に弟が重度の障がい児だと知ります。本当は1回目の番組で終わるはずでした。でも、唯織と息吹はこの先どう生きるのか、生きやすい社会になるのか、心配でした。障がい児・医療的ケアが必要な子供たちの教育、障がい者雇用、優生保護法。正直、この20年で新たな課題も浮き彫りとなり、何が解決したのか、答えに苦しむのが現状です。更には、2016年、神奈川県で重度障がい者を狙った殺人事件が発生、許せませんでした。人は年をとれば目も悪くなり、歩くのも億劫になる...誰もが、障がい者になると私は思います。唯織も息吹も少し早かっただけ。2人が生きやすい社会は、私たち自身が生きやすい社会になるはずです。障がい者が隠れて生きる社会はやめにしたい。障がいがあろうがなかろうが、誰にも生まれてきた意味がある―この思いを伝えたくて映画にしました。

制作番組 主な受賞歴

1999年 「イーちゃんの白い杖-100年目の盲学校-」
第8回FNSドキュメンタリー大賞 特別賞
2000年 「笑顔が戻るまで-定時制高校からのメッセージ―」
前島賞
2001年 「こちら用務員室-教育現場の忘れ物-」
第10回FNSドキュメンタリー大賞 グランプリ
2003年 「アンニョンハセヨ-朝鮮学校は今-」
前島賞 奨励賞
2007年 「章姫-父が残したイチゴ-」
第23回農業ジャーナリスト賞 特別賞
2010年 「いおりといぶき-私たちが生まれた意味-」
世界子どもの権利賞2011グランプリ
第19回FNSドキュメンタリー大賞 優秀賞
厚生労働省「児童福祉文化財」
2012年 「いのちの乳房-再建に挑んだ女神たち-」
第54回科学技術映像祭 文部科学大臣賞
第50回ギャラクシー賞 奨励賞
写真:小長谷 唯織

撮影
杉本 真弓(すぎもと・まゆみ)

1970年沼津市生まれ。1993年テレビ静岡入社。編集を4年間担当後、カメラマンへ。報道・制作番組の撮影を担当する傍ら、数多くのドキュメンタリーに携わる。「イーちゃんの白い杖」「こちら用務員室」「先生の叫び」(2005年)「章姫」「いおりといぶき」「いのち の乳房」「つなぎ手―週3日の平和資料館―」(2015年)は橋本監督とともに制作した。

映画への思い

イーちゃんと出会ってから、衝撃の連続でした。彼女は体のすべてを使って生きていたからです。取材を始めて20年。イーちゃん、家族からは生きる強さ、心の目で見る大切さを教わりました。これほどファインダー越しに、喜怒哀楽を感じながらカメラをシュートした作品はありません。大切な命が社会で輝く様を、この映画で感じてほしいと思います。

編集
大澤 裕也(おおさわ・ゆうや)

1975年 静岡市清水区生まれ。2002年 テレビ静岡のグループ会社に入社し、スポーツ・バラエティー・ドキュメンタリー番組・CM編集、グラフィック制作などを担当。「いのちの乳房―再建に挑んだ女神たち―」は、橋本監督と制作した。

映画への思い

「障がい」と聞くと「不自由」「不幸」と思う方も多いと思います。でも、唯織と息吹を 見ていると、必ずしもそうではないと思うのではないでしょうか。笑って、怒って、悩んで、苦しんで、喜んで...。懸命に支え合い生きている小長谷家の姿に、編集しながら込み上げてくる何かを感じました。この「何か」を、映画を通して感じてほしいと切に思います。

プロデューサー
永井 学(ながい・まなぶ)

1962年名古屋市生まれ。1986年テレビ静岡入社。社会部、沼津支社報道、静岡市政、 静岡県政記者を経て、2001年から約4年間、特派員としてFNNロンドン支局へ赴任。帰国後、報道デスク、報道部長、東京編成業務部長、編成局長、2014 年から報道制作局長。

映画への思い

唯織さんと息吹さんの生きる姿から、己の非力さを感じずにはいられません。『生きるとは何か』、その答えを見つけ出して頂けたらと思います。

問い合わせ報道部tel.054-261-6115(平日9:30~17:30)