2013年1月 5日放送 安藤哲也さん(第1819回)
会場 | 相良総合センター い~ら |
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講師 | NPO法人ファザーリング・ジャパン代表 安藤哲也 |
講師紹介 | 1962年生まれ。 |
番組で紹介した本 | 「このすしなあに」ポプラ社 作:塚本やすし |
会場 | 相良総合センター い~ら |
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講師 | NPO法人ファザーリング・ジャパン代表 安藤哲也 |
講師紹介 | 1962年生まれ。 |
番組で紹介した本 | 「このすしなあに」ポプラ社 作:塚本やすし |
男性は"素"の状態で子どもとかかわるのがあまりうまくありません。
そこで、私たちのNPOでは、絵本と言うツールを使って子どもと
会話してみてはいかがでしょうという提案をしています。
日本では絵本を読むのは寝る前のお母さんの仕事みたいになっていますが、
欧米ではお父さんがよく読んでいます。
夜でなくても、朝幼稚園に行く前とか休日でもいいと思います。
私自身もずっと読んできました。
はじめは絵本なんて子どもが読むものとバカにしていたのですが、
大人が読んでも胸にグッと来るものがたくさんあるし、いろんなことを教えてくれます。
絵本には、物語ではなく遊び感覚のものもあります。
「このすしなあに」は、おすし屋さんの板前さんが寿司のネタを題材に、
子どもに向かってクイズ形式で話しかけるというもの。
ネタからは想像できないマグロの大きさを教えたりしながら楽しく自然に会話が展開されていきます。
「おへそのあな」は、お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんがお母さんのおへその穴から
家の様子や家族の様子をそっとのぞいているという想定です。
お兄ちゃんは生まれる弟のためにおもちゃを作っています。
我が家でも、3人目が生まれる前にこれを私が読んでいて、
子どもたちは絵本に描いている通りのことを実際にやっていました。
実は絵本作家の半分は男性で、この絵本もそうで、女性とは違う視点で描かれていて面白いです。
子どもが少し大きくなったら、社会の仕組みや時事性のある話題を取り上げた絵本を読みましょう。
ある王様とキツネの大砲をめぐる戦いを描いた「もっとおおきなたいほうを」や、
昔、大地震の時、おじいさんの知恵が村人を救った「TSUNAMI!」など、
世の中で起きている様々なことを教えてくれる絵本もあります。
子どもに絵本を読んであげる時期は短いので是非大切にして楽しんでください。