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次回の放送

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次回の放送

2021年5月23日放送 為末大さん(第2231回)

会場 テレビ静岡(静岡市)
講師 元陸上選手 為末大
講師紹介

1978年生まれ。世界陸上の男子400メートルハードルで銅メダルを2度獲得。五輪に3度出場。動画プラットフォーム「為末大学」の学長を務めるほか、スポーツと社会貢献のために幅広く活躍。

番組で紹介した本 「為末メソッド 自分をコントロールする100の技術」著:為末大(日本図書センター)

第2231回「さあ、人生を走りだそう」

陸上競技は他の選手と接触したり、直接戦ったりすることはありません。

当然、何か失敗した時はすべて自分自身の責任ということになります。

このため選手たちはどうすれば自分をコントロールすることができるのか?

常に自問自答しています。

私が競技生活の中で「自分をコントロールする方法」を言葉に集約してまとめた

『為末メソッド』を紹介します。


【走りながら考える。正解を求めすぎない。】

人生は進んでみないとその先に何があるかわからない、

くねくねした道、曲がり角がたくさんあるようなものだと思います。

だから走り出してみて、その都度考えていく必要があります。

最初に全部荷物を揃えても無駄になってしまうこともあります。

予想と結果は常にずれているから予想だけで頭を悩ませないで

実際にやってみて、経験してそれからまた考えていく。

これを繰り返すことが大事です。

自分で自由にやってみて転んだり、つまずいたりしながら学んでいくことが

結局一番遠くまで行けるし、楽しいことだと思います。


【長所・短所は単なる「かたより」。】

足の速さはピッチ(回転数)とストライド(歩幅)で決まります。

私は100メートルの選手の時は「ピッチの遅い選手」と言われていました。

ところがハードルの競技に転向すると「歩幅の出せる選手」と呼ばれました。

その人の特徴が、ある環境では「短所」に、

別の環境では「長所」になることが多々あります。

だから自分の特徴を短所と決めつけないで、

この「かたより」が今は弱点として出ているけれども

長所に変わることがあると考えることが大事だと思います。


【世界は広い。人生は何とかなる。】

これは、私の考え方の根幹です。

人生を「何とかしなくちゃいけない」という思いから解放されていいと伝えたいです。

私はオリンピックという舞台で転倒してしまった。

最初のオリンピックで失敗してしまったのです。

その時は頭の中が真っ白になりました。

ところがその後、南米の田舎町に行ったときのことです。

その町はテレビもなくオリンピックとは無縁で牧歌的に毎日を過ごしていました。

個人にとってどんなに重大なことが起きても世界は何事もなく動き続けていました。

世界は広い、身をもってそう実感できたことで挑戦し続ける勇気が湧いてきました。

ショックな出来事があった時は視野が狭くなりがちです。

すると周りが見えなくなって逆に自分で自分を苦しめてしまうこともあります。

世の中にはあなたが思っている以上にいろいろな生き方をしている人がいます。

何に喜び、怒り、そして何に向かって走っていくのか?それはすべて自由です。

「こうしなきゃいけない」という決まりは何もないのです。

世界は広い。そして人生は何とかなるのです。

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