2013年2月 9日放送 藤原和博さん(第1824回)
会場 | 広見小学校(富士市) |
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講師 | 教育改革実践家 藤原和博 |
講師紹介 | 1955年生まれ。 |
番組で紹介した本 | 「坂の上の坂~55歳までにやっておきたい55のこと」 |
会場 | 広見小学校(富士市) |
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講師 | 教育改革実践家 藤原和博 |
講師紹介 | 1955年生まれ。 |
番組で紹介した本 | 「坂の上の坂~55歳までにやっておきたい55のこと」 |
人生の正味期限をどう伸ばすか考えましょう。
それには自分の歩んできた人生のカーブを紙に書いてみます。
まず、左下に「生」右下に「死」と書いておきます。
そして、これまでの自分の人生を振り返ってよかった時の「山」、
落ち込んでいたときの「谷」をカーブで描きます。
そこにはそのときの出来事を書き入れます。
「大学に入った」とか「病気になった」とかです。
中学でも生徒にやってもらいました。
こうして可視化して、出来上がったものを人に見せたとき、
谷の部分で一緒に笑えることが分かります。
そこに魅力が隠されています。
他人は人の自慢話ではなく、落ち込んだときの話を聞きたいものです。
そしてそれを面白おかしく語れれば、その人のその後の人生は力強くなり、
名刺がなくても「自分ブランド」で生きられます。
谷の部分が深いほど大きく反転します。
思春期の子どもにとっても必ず落ち込む時期があります。
本人はなぜそのようになるのかその時にはわかりませんが、
それがあとで役に立つと言われれば救われるものです。
人生のカーブというと、日本人は富士山のようなひとつの山のイメージで考えがちです。
頂上に向かって上り詰めたら後は下るだけと言うような感じです。
しかし、それは「坂の上の雲」の時代です。
今は寿命も長くなり、40歳でもまだ人生半ば。
それならば、ひとつの山でなく、連峰型にいくつもの峰を連ねるのが
これからの生き方ではないでしょうか。
一つ目は組織の山であってよいでしょうが、次はコミュニティーの山です。
そのために山の裾野を作る必要がありますが、
どんなことでも1万時間あればマスターできます。
一日3時間で10年、60歳の女性なら、これから3つの山を作ることが出来ます。
夫と妻がそれぞれ5つぐらいの人生の山を作りましょう。
出来ればそのうち1つか2つは共通の山を。
具体的にどう作るか分からない人は、是非、「坂の上の坂」を読んでください。