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過去の放送

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過去の放送

2015年3月14日放送 大棟耕介さん(第1928回)

会場 ツインメッセ静岡北館(静岡市)
講師 ホスピタルクラウン 大棟耕介
講師紹介

1969年生まれ、愛知県出身。筑波大学卒業。
2020年に「クラウン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
病院を回る「ホスピタルクラウン」の活動をはじめ、
被災地や戦地へも笑顔を届けている。

第1928回「クラウンのコミュニケーション」

僕は道化師、クラウンの仕事をしています。

赤い鼻を付け、大きな帽子をかぶり、ダボダボのズボンをはいて

遊園地やサーカスでパフォーマンスをします。

 サーカスでは動物や空中ブランコが主役、クラウンは脇役ですが、

一番高い給料をもらっています。

クラウンがいないと面白くない。

サーカスではコントローラーとして全体をまとめて、いい状況を作っていきます。

クラウンとしてのトレーニングをする中でそのコミュニケーションは面白いと思いました。

見せつけるのではなく、相手を主役にして行くのは素敵だと。

僕は風船を作っている時、風船に意識がないんです。

体を休めて状況を読み、次に何をしなければならないか、考えています。

コミュニケーションは一定のスキルが必要です。

そして、自分に余裕がなければ取れないものです。

相手を気遣う、まず、相手を見ることが大事です。

たとえば、外国から沢山の人がやってきます。

中国人や韓国人、その人たちと日本人の見分けがつきますか?

アメリカのクラウンたちは一発で分かると言います。

動きを見て観察しているのです。

そして、見た後に相手に合わせます。すると、相手は話しやすくなりますね。

一方通行でなく、相手に話してもらう。

クラウン流の一番のポイントは、大げさに答えること。

「リアクションを大きく」です。

実はクラウンのコミュニケーションは、

コーチングと言われるコミュニケーションの取り方に良く似ています。

昔の学校教育でのティーチング、こうですよ、

ああですよと教え込むのではなく、

相手に沢山の質問をしてあげて深層心理を引き出し、

いい方向を探っていくものです。

 

保育士さんやお父さんお母さんが小さい子どもに対して、

ささいな事でも「すごいねー」と言ってほめているのと同じように、

大人にもその方法は有効です。

 プライベートでも職場でも、感情表現を大きくして欲しい。

 感情表現の大きな人の周りにはどんどん人が集まってきます。

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