2020年11月22日放送 落合恵子さん(第2206回)
会場 | テレビ静岡(静岡市) |
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講師 | 作家・クレヨンハウス主宰 落合恵子 |
講師紹介 | 1945年栃木県生まれ。執筆活動と並行して、 |
番組で紹介した本 | 「プラスチックモンスターをやっつけよう! きみが地球のためにできること」監修:高田秀重 絵:クリハラタカシ(クレヨンハウス) |
会場 | テレビ静岡(静岡市) |
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講師 | 作家・クレヨンハウス主宰 落合恵子 |
講師紹介 | 1945年栃木県生まれ。執筆活動と並行して、 |
番組で紹介した本 | 「プラスチックモンスターをやっつけよう! きみが地球のためにできること」監修:高田秀重 絵:クリハラタカシ(クレヨンハウス) |
未来を考えるときに思い出すフレーズがあります。
「7世代先の子どもたち」です。
例えば何かを選ぶとき、決定するとき、
私たち大人は目の前の便利さや損得で選びがちです。
『プラスチックモンスターをやっつけよう!』という絵本を紹介します。
プラスチックの漁業用の網に絡まってしまったウミガメ、
プラスチックの袋に全身が覆われてしまった鳥。
私たちの生活のあらゆる所にプラスチックモンスターは存在しています。
プラスチックを多用することによって
他の生き物の暮らしを侵害する悪循環は続いています。
ではどうすればいいのでしょうか?
リユース(何度も使う)、リデュース(減らす)、リサイクル(作り直して使う)の3R。
さらにふたつ、リフューズ(断わる)、リペア(修理しながら使う)を加えた5R。
この5つのRを生活に少しでも取り込む、
世界中の人たちが取り組むことによってプラスチックは減らせるのです。
「7世代先の子どもたち」に可能な限り安心な地球環境を残すことは、
いまを生きる私たちの大事な使命なのかもしれません。
『とんでいったふうせんは』という絵本、これは主人公の僕とおじいさんの物語です。
おじいさんは、たくさんの思い出の風船を手にしています。
風船は記憶そのものです。
おじいさんはいつも僕にいろいろな話をしてくれました。
しかし、ある日僕は気づきます。
風船をひとつ、またひとつと手放してしまうおじいさん。
「どうして...あんなに大事にしていた風船なのに。」
そして僕は決意します。
おじいさんが手放した風船を「僕が僕の記憶としてもう一度持つんだ!」。
僕は新しい自分と新しいおじいさんとの付き合い方をみつけるのです。
人の記憶というのは一代の記憶で終わってしまうものもあれば、
次の世代に手渡せる記憶もあります。例えば、戦争の苦い記憶。
おじいさん、おばあさん世代の記憶を次の世代が引き継いでいくこと。
それもまた、いまの私たちに託された使命です。
そしてその記憶をさらに子どもたちに伝えていくことが
「子どもに伝え、子どもと共に動く」
というミッションを果たすことにつながっていくのだと思います。