2007年10月 6日放送 山本昌邦さん(第1554回)
会場 | 常葉学園(静岡市) |
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講師 | サッカー解説者 山本昌邦 |
講師紹介 | 1958年静岡県沼津市生まれ。選手時代はディフェンダーとしてプレーし、各世代の日本代表を経験。現役引退後はアテネオリンピック日本代表監督やジュビロ磐田の監督などを務める。現在はサッカー解説者として活躍中。 |
会場 | 常葉学園(静岡市) |
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講師 | サッカー解説者 山本昌邦 |
講師紹介 | 1958年静岡県沼津市生まれ。選手時代はディフェンダーとしてプレーし、各世代の日本代表を経験。現役引退後はアテネオリンピック日本代表監督やジュビロ磐田の監督などを務める。現在はサッカー解説者として活躍中。 |
サッカーの監督やコーチを経験してきた私が考えている、指導者にとって大切なこととは何かについてお話します。
それは選手の個性をどのように生かしていくか、その分野の専門知識がどのくらいあるか、など色々とありますが、一番大切なことは指導能力です。説明が上手であることよりも、いかに選手を説得して、選手に納得させるかという能力です。説得できていれば、選手は主体的に動き始めます。
また、選手が成功したら褒めることが大事ですが、たとえ失敗したとしても、選手のプライドを傷つけるようなことをしてはいけません。私の場合は、2人きりで話し合いをするようにしています。そして、選手を叱りつけても、最後には選手の未来に期待しているということを伝えます。選手は最後に言われた言葉が心に強く残るものです。そのように、選手が自ら成長していこうとするような環境づくり、接し方をしています。
子育てにおいても、子どもをいかにその気にさせるかということが重要ではないでしょうか。子どもは「真似の天才」ですので、説明するよりも具体的にイメージできるような状況を作ってあげることが大切です。具体的なイメージができれば、子どもは自ら動き出します。
また、「失敗を褒められる眼」を持つことも大切です。失敗したとしても、チャレンジした勇気を褒めてあげましょう。育成というのは大変難しいことですが、選手の心を掴んで、自ら成長しようとするような気持ちにさせることが大切なのではないでしょうか。