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過去の放送

2007年11月 3日放送 服部幸應さん(第1558回)

会場 菊川文化会館アエル(菊川市)
講師 服部栄養専門学校校長/医学博士 服部幸應
講師紹介

1945年生まれ。
立教大学卒、昭和大学医学部博士課程修了。
「料理の鉄人」「SMAP×SMAP」などの様々なテレビ番組の料理監修を行う。現在は食育を通じた安全・安心・健康の活動に取り組んでいる。「食育のすすめ」「服部幸應のはじめての食育」など著書多数。

第1558回「食育を世界に」

近頃、食育という言葉を知っているという人は増えましたけど、その意味を理解している人は少ないのではないでしょうか。そこで、私が携わっている食育基本法を基に、食育を3つのポイントに集約してお話したいと思います。

1つ目はどんなものを食べたら安全・安心で健康になれるかということを選ぶ能力を育てるということです。スーパーマーケットなどで、その食品がどこで生産されたものか、添加物が含まれているかなどを見極める力が必要になってきます。もちろん生産者側にも安全な品を供給していただく良心を持ってもらわなければなりません。

2つ目は食文化を継承するということです。当たり前のことですが、「いただきます」「ごちそうさま」という挨拶、箸の持ち方をきちんとしつけていかなければいけません。親は、小さい頃に食卓で子どもとふれあうことで生き方を教えるんです。

3つ目は食糧問題を考えるということです。日本の食糧自給率、どのくらいだと思いますか?なんと、39%なんです。さらに残飯の量は、日本は世界一だと言われています。日本人が出している残飯の量があれば、世界中で様々な理由から栄養失調になっている人々を救うことができるとも言われています。

今、日本ではスローフードとかロハスなどが流行っていますが、それよりも日本の「食育」を世界に発信していかなければなりません。

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