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過去の放送

2008年8月30日放送 宮川花子さん(第1600回)

会場 焼津市立東益津小学校(焼津市)
講師 漫才師 宮川花子
講師紹介

1955年大阪生まれ。高校卒業後、
警察官、警備会社勤務を経て、チャンバラトリオに弟子入り。
79年夫の大助氏と、宮川大助花子を結成。 
上方お笑い大賞など受賞多数。

第1600回「闘病を支えた夫婦の絆」

この仕事をしていると、大助さんと漫才を始めたきっかけは何ですかとよく質問されます。私は大助と漫才コンビになるのが目標だったわけではなく、夫婦で花を咲かせたいと思い、それがたまたま漫才コンビだったというだけです。

大助は男性ですから仕事に全力を注げますが、私は家事と育児も両立させなければならず悩んだこともありました。それでも厳しい稽古を積んだ甲斐もあって、上方お笑い大賞など数多くの賞を受賞させていただき、漫才師としての階段をトントンと登っていくことができました。

ただたった一つ忘れていたことがあったんです。健康です。一日献血所長の仕事をしたときに、たまたま夫婦で献血をしたんです。すると大助の肝臓が痛んでいることがわかり精密検査を受けることになりました。そこに私も付いていき、ついでにレントゲンを撮ったのですが、何と胃にピンポン球くらいの腫瘍が見つかったのです。さっそく入院をすることになりましたが、食事も満足に取れず声もか細くなり心細い日々が続きました。そんな時に夫はいつも私を激励し支えてくれました。私が弱音を吐くと「病気の妻を捨てて自分の夢だけ追いかけるような弱い男じゃないぞ」と叱咤されたこともあります。

命が助かった今だからこそ言えることですが、死んだら全て終わりで残された家族が一番つらいだろうと実感しています。手術が無事成功し大助には「こんなに元気にしてくれと頼んだ覚えはない」と言われましたが、こんな風に冗談を言い合えることを幸せに思っています。

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