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2009年4月11日放送 日野原重明さん(第1630回)

会場 大井川公民館リバカル(焼津市)
講師 聖路加国際病院理事長 日野原重明
講師紹介

1911年山口県生まれ。
京都大学医学部卒業。
41年聖路加国際病院の内科医に、
その後内科医長・院長等を歴任。
現在は聖路加国際病院理事長の他公職多数。

第1630回「家庭で育むこころ」

今日は皆さんに家族について、そして家庭でできる教育とは何かを、分かりやすくお話ししたいと思います。

子どもの教育は学校より、家庭が中心なんですね。24時間のうち学校以外のおよそ16時間は家に居ますよね。学校より家に居る時間の方が長いでしょう。その時に、子どもは親から普段の生活習慣やマナーを学ぶんです。ですから、親と子どもがどう過ごすかが大切です。特に重要なのは、食事の時間だと思います。学校の給食を除いて、朝食と夕食は家で食べますよね。その時間に子どもは親から学ぶんです。たとえば、ある国の難民たちは食物に苦労してるらしい、でも私達は食事をする事ができる、だから感謝して食べましょうとか、食事のマナーも教える事ができますよね。

そして、もうひとつ家庭でできることは「おはようございます」や「おやすみなさい」など、家庭内であいさつを習慣にすることです。親がすれば子どもは親のやり方を真似て学ぶんです。

また、子どもはよく失敗しますよね。その時にどう対応するかという事も大切です。たとえば、親の大切な物を子どもが壊した時に、正直に言える雰囲気があるかどうかです。そして、両親にとって重要なのはその時に叱るのではなく「今日は失敗したけれど、 これからは注意してね」と一言声をかけ、済んだこと事はあれこれ言わないことです。失敗した事が後で為になるように謝ったら素直に許しましょう。

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