2009年8月29日放送 宇津木妙子さん(第1650回)
会場 | 榛原中学校(牧之原市) |
---|---|
講師 | 元全日本女子ソフトボールチーム監督 宇津木妙子 |
講師紹介 | 1953年埼玉県生まれ。 |
会場 | 榛原中学校(牧之原市) |
---|---|
講師 | 元全日本女子ソフトボールチーム監督 宇津木妙子 |
講師紹介 | 1953年埼玉県生まれ。 |
私は現在56歳、ソフトボール人生は43年になりました。
今から23年前、高崎市の実業団チームから
監督の要請がありました。
今でこそ強豪チームですが、引き受けた時は弱いチームでした。
強くするためには何が必要なのかと、私がまず始めたことはルールの徹底です。
挨拶から時間厳守、自己犠牲と相手チームへの敬意です。
そして、一番大切なのは心の持ち方です。
チームが一つにまとまらなければ、強くなりません。
チームは順調に強くなり、私の夢であったシドニーオリンピックには
監督として参加することができました。
目標の金メダルをとるため、この時も厳しいルールを作り選手達を鍛えました。
忘れもしないシドニーオリンピックの決勝戦、皆さんは覚えていますか。
レフトのエラーで負けました。その選手をはじめ、全員がロッカールームで泣いている時、
私はつい「お前のせいで負けた」と言ってしまったのです。
すると、選手たちは「彼女1人のエラーではない、全員に責任がある」と言ったのです。
私は反省すると同時に、夢であった金メダルはとれませんでしたが、
全員がまとまったいいチームになったと思いました。
次のアテネでは銅メダルでした。
私は責任をとってやめ、私自身のオリンピックは終わりました。
でも、後輩たちは見事に北京で私の夢を叶えてくれました。
今の私の夢は2016年五輪でのソフトボール復活です。
そのためにヨーロッパやアフリカに出掛け、ソフトボールの普及活動に、全力で取り組んでいます。