2010年1月16日放送 林成之さん(第1670回)
会場 | 富士市立大渕中学校 |
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講師 | 脳神経外科医 林成之 |
講師紹介 | 1939年富山県生まれ。 |
会場 | 富士市立大渕中学校 |
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講師 | 脳神経外科医 林成之 |
講師紹介 | 1939年富山県生まれ。 |
今日は脳科学から見た子育てアドバイスをお話します。
努力よりも脳のしくみを知って良い習慣をつけることの方が、
子どもの才能を育むことができるのです。
子どもはまだ神経細胞ができていない状態です。
だから言っても言うことを聞かないのです。
ですから、神経細胞そのものを鍛えれば良いのです。
人間の持つ3つの本能、
「生きたい」「仲間になりたい」「知りたい」という本能を刺激してあげるのです。
生きたい本能から子どもは競争が好きです。
仲間になりたい本能から、仲間で勉強したり、仲間に認められることが好きです。
知りたい本能から人を真似て少しでもできればうれしく思います。
これらの本能のスイッチを入れてあげるのです。
脳が存分に働くためには、気持ちが大事です。
好きになることから考える脳が育つのです。
お母さんは子どもを大好きになってください。
そうすれば子どももお母さんが大好きになります。
そして、先生を好きにさせてください。
子どもが先生の悪口を言っても同調してはいけません。
先生も子どもを叱る前に抱きしめてあげてください。
嫌いな先生の教えることを子どもの脳は受け付けません。
また子どもの得意なものを見つけて伸ばしてあげましょう。
勉強しなさいとたびたび言うよりも、子どもに5つの良い習慣を身につけさせてください。
人の話を感動して聞くこと。
目標を決めて自分からやること。
できないなどの否定語を家で使わせないこと。
結果より達成の仕方に集中すること。
そして、常に全力投球する素直な性格です。
子どもに親の背中を見せることが大事です。
まずは自分でよい習慣を身につけ、子どもにも広げていきましょう。