2010年9月11日放送 尾木直樹さん(第1704回)
会場 | 静岡市清水ふれあいホール |
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講師 | 教育評論家 尾木直樹 |
講師紹介 | 1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、 |
会場 | 静岡市清水ふれあいホール |
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講師 | 教育評論家 尾木直樹 |
講師紹介 | 1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、 |
皆さんはお子さんをほめていますか。
「昨日今日で、お子さんをほめた方」と聞くと
ほとんどの方が手を挙げます。
しかし、お子さんに「最近、お父さんお母さんにほめられた人」と聞くと、
ほとんど手は挙がりません。
この親子のギャップはなぜだと思いますか。
実はほめられる以上に、何倍も怒られているのです。
ですから、子どもはほめられた事を忘れてしまうのです。
ほめて育てると、素敵なお子さんになります。
良い事をしたら頭を撫でたり、抱きしめたりしますよね。
それはとても大切な事です。
ある心理学者の実験によると、生後6ヶ月の赤ちゃんをお母さんから離して育てると、
一種のうつ状態になり、食欲がなくなったり、生活反応がなくなったりするそうです。
小さな赤ちゃんでも認知能力の高さは証明されているので、スキンシップを大事にしてください。
もうひとつ大事なのは、自立のサポートです。
子どもは、何でも一人でやりたがります。そこをきちんとサポートする事です。
難しい事ではなく、当たり前の事ができた時にほめて、お子さんを認めるのです。
そうすると、難しい事に挑戦し、それが伸びる下地となります。それが自立へのステップです。
更に、お子さんの辛さにどう共感するかも大事なことです。
子どもは失敗する事の方が多く、辛いこともたくさんあります。
その時に「お母さんが手伝うと言ったじゃない。手が掛かるんだから」などと言っていませんか。
そうすると挑戦する意欲をなくしてしまいます。
その時は一言でいいのです。「よく頑張ったね」と子どもの辛さに共感するのです。
辛いときに認められると、我慢強く、優しいお子さんになります。