2014年2月22日放送 山﨑洋実さん(第1876回)
会場 | 函南町子育てふれあい・地域交流センター |
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講師 | コミュニケーションコーチ 山﨑洋実 |
講師紹介 | 1971年静岡県生まれ。コーチングを学び、 |
会場 | 函南町子育てふれあい・地域交流センター |
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講師 | コミュニケーションコーチ 山﨑洋実 |
講師紹介 | 1971年静岡県生まれ。コーチングを学び、 |
人に対してイライラすることは誰にでもあります。
私はいつも扉を開けっ放しにするので、
小さいころから母に注意されてきました。
今は油のキャップを開けたままにして、
主人に注意されますが、42歳になった今も直りません。
人にはそれぞれ心にものさしがあって、目盛の大きさが違います。
私のものさしの目盛は大ざっぱ、主人はとても細かいのです。
主人は「何で閉めないの?」と聞きますが、
私はキャップを閉めないことが気にならないのです。
ですから、この手の質問は無駄なものと知ってください。
理由は、過去に向かってなぜ?と聞いた時、
答えは言い訳になるからです。
本人が無意識でやっていることなので気にならないが、
それを見て相手は気になるし腹も立つ。
本人は逆に、なぜそんなことが気になるのかと聞きたくなります。
つまりお互いにそれがパターンになっていて、それがいいと思っているのです。
でも、自分がいいと思っていることが人にとってはよくない場合があります。
両手を組んでみましょう。
どちらの親指が上になりますか?
人ぞれぞれで違い、しかも逆のパターンだと気持ちが悪いものです。
大事なのは自分のパターンを知ることです。
自分のパターンに気づかないと、
人とうまくいかないときになぜうまくいかないかが分からなくなるからです。
自分のことを棚に上げて人のことを変えようとすることがありますが、
人を変えるよりも自分を変えるほうが早いのです。
「過去と他人は変えられない」と言います。
変えることができるのは自分と未来です。
ある時、12歳の息子がテレビを見ていて、
アニメの主人公が「人生一度きりだ。後先考えずにやりたいことやろうぜ!」と言いました。
プラス思考の私は「そうだ!」と心で叫びましたが、
息子は「お母さん、これ良くないよね、後先考えなかったら周りが迷惑でしょ」と言ったのです。
12年間、プラス思考の私が育てたのに息子はちっとも前向きではないと思いました。
同時に、その時、人間の本質は変えられないものだと知りました。
いろんなものさしの人に出会う時、
「あなたのものさしはそうなのね」と認めることが大切です。
そして、自分も誰かに許してもらっていることを自覚しましょう。