2011年1月22日放送 鈴木一光さん(第1722回)
会場 | メロープラザ(袋井市) |
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講師 | 児童育成協会理事長 鈴木一光 |
講師紹介 | 1947年生まれ。明治大学法学部卒業後、 |
会場 | メロープラザ(袋井市) |
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講師 | 児童育成協会理事長 鈴木一光 |
講師紹介 | 1947年生まれ。明治大学法学部卒業後、 |
皆さんは、自分やお子さんの「居場所」を考えたことがありますか。
今は、テレビの収録ですから、きちんと座って、私の話を聞いてくれていますが、
カメラもあり制約もありますので、くつろげませんよね。
ということは、ここは「居場所」ではないと思います。
では「居場所」とは何でしょうか。「居場所」が多くある方が、豊かに生きられます。
主観的には、本人が高いところが好きで落ち着くといえば、そこがその人の「居場所」です。
客観的には、心配してくれる人、好きな人がいるところです。
そして、安心できる空間があるところです。
私は出張の時、部屋の広い旅館に一人で泊めてもらった事がありますが、全然落ち着きませんでした。
男性が馴染みの居酒屋に行くのも、そこが落ち着く「居場所」なのです。
人の要素と物理的な空間が大事で、このような場所が家庭にあるでしょうか。
「居場所」を持っている人間は、心が安定し、集中ができ、活躍の場が広がります。
逆に「居場所」がないと社会に出て実力が発揮できないと言われています。
今話題になっている「引きこもり」は、自分の空間にいても楽しくないので
「居場所」にいるわけではありません。
「居場所」とは、自分が好きで、尚且つ楽しめる場所のことです。
そこには必ず心配してくれる人がいます。
それは説教する人ではなく、ありのままの自分を一旦受け止めてくれる人です。
お子さんが家に帰ってきたら、いきなり試験の結果を聞いたりしないで、
「今日は寒かったね、疲れたでしょう。」などと声をかけてみたらいかがでしょう。
できたかできなかったは、顔色を見ればわかります。
疲れているようだったら、黙って水を差し出す。
そんな粋なコミュニケーションが、きっといい「居場所」を作るのだと思います。