2016年7月10日放送 大谷由里子さん(第1992回)
会場 | 沼津市民文化センター(沼津市) |
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講師 | 人材活性プロデューサー 大谷由里子 |
講師紹介 | 1963年奈良県生まれ。 |
番組で紹介した本 | 「ごきげんで生きる48の方法」 著者:大谷由里子 上大岡トメ(マンガ) (朝日新聞出版) |
会場 | 沼津市民文化センター(沼津市) |
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講師 | 人材活性プロデューサー 大谷由里子 |
講師紹介 | 1963年奈良県生まれ。 |
番組で紹介した本 | 「ごきげんで生きる48の方法」 著者:大谷由里子 上大岡トメ(マンガ) (朝日新聞出版) |
阪神大震災をきっかけに心の元気にこだわり続けてきました。
東日本大震災の際、
吉本興業の大崎社長は「僕たちは阪神大震災の時自粛しましたが、
自粛からは何も生まれなかった。
吉本は笑いの会社です。
笑いのないところに希望はない。
そう信じているから今回は動きます」という声明を出しました。
私も笑いは人を元気にすると信じています。
なんばグランド花月に杖を突いてやってくるお年寄りが、笑ったあと、
その杖を忘れて帰ろうとしていてびっくりしたことがあります。
今、研修の仕事を通して、
上司や部下やお客さんを元気にさせる人間になろうと呼びかけています。
でもそれをするには気合や根性ではできません。
その技術とは「コーチング」です。
英語で「誰かを行きたいところに連れて行く」と言う意味で、
コーチの語源は馬車のことです。
ああしろ、こうしろというのは「TEACH」です。
COACHは「どうしたいか」を本人に考えてもらって、答えを出してもらい行動してもらう。
これは親の立場でも先生の立場でも同じです。
自分でやる人を作ります。ですから
上に立つ人の役割は「認めて」「引き出して」「応援する」ことです。
そして私はこのコーチングとは吉本のマネージャーの仕事と一緒だと言うことに気づきました。
コーチングの勉強をしていてもっとも響いた言葉は
「もしあなたが、人を認めたり、引き出したり、
応援したりする人間になるのだったら、
あなたが幸せでなければいけませんよ」というものでした。
それを聞いたときに私はコーチングの技術というのは
ひょっとすると自分で自分を幸せにする技術ではないのかと思ったのです。
私の父はある日、いつもの通り、車に乗って勤めに出かけた直後、
飛び出してきた子どもをよけようとして電柱にぶつかりました。
何の覚悟もなく突然の要介護5になりました。
私は集中治療室に入ったり出たりする父のことを
もうあきらめかけていたこともありましたが、母は言いました
「私はどんな状態でもお父ちゃんには生きていてほしい。
もともと要介護3みたいな人だったやないか」と。
その母の明るさに私は救われました。