2011年2月26日放送 山田パンダさん(第1727回)
会場 | 清水庵原小学校(静岡市) |
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講師 | ミュージシャン・子どもサポーター 山田パンダ |
講師紹介 | 1945年生まれ。福岡県出身。 |
会場 | 清水庵原小学校(静岡市) |
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講師 | ミュージシャン・子どもサポーター 山田パンダ |
講師紹介 | 1945年生まれ。福岡県出身。 |
正面きって「家族の絆」はありますかと聞かれたら、何か照れくさく、答えづらいですよね。
今の時代だからこそ、「家族の絆」を、大切にしたいと思います。
今は情報化時代で、瞬時に世界の情報が分かり、携帯電話では世界中の人と話ができます。
その反面、身近な人に無関心で、心の豊かさが失われているようにみえます。
私が子どもだった昭和20年、30年代、「家族の絆」は間違いなくありました。
月末の25日、父は、鞄から給料袋を取り出し母に渡す。母は両手で受け取り、頭を下げて
「お疲れさま、ありがとう」と答えます。私たち兄弟は、それを見ています。
そして、両親の話を聞き、子どもは学校や友達の話をします。
慎ましやかな食卓でしたが、お互いの情報交換で盛り上がったものです。
40代の時、パン作りに興味を持ちました。教室に通い、家で色々なパンを作りました。
台所に立つと、新たな自分を発見し楽しいものでしたが、何より、家族のおいしいという笑顔が
励みになりました。それと同時に作り手側の気持ちも理解できました。
家族の中で、男の沽券とか男はこうでなければならないだとか、女はこうあるべきだということは、
一度取っ払ってみましょう。
今、良い家庭を装っていませんか。家族で気を使い、遠慮があると「絆」は生まれません。
子どもにとって、家庭は、憩いの場であり、社会に出るトレーニングの場です。
他人の目を気にせずぶつかり合う、家族間のキャッチボールが「家族の絆」の原点だと思います。