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過去の放送

2017年7月16日放送 原坂一郎さん(第2041回)

会場 なかよし保育園(焼津市)
講師 こどもコンサルタント 原坂一郎
講師紹介

神戸市生まれ。23年間の保育士勤務を経て、
2004年「こどもコンサルタント」として独立。
笑いと笑顔をキーワードに、子育てに関する講演を
全国で展開。日本笑い学会の理事も務める。

番組で紹介した本 「言うことを聞かない!落ち着きない!  男の子のしつけに悩んだら読む本」  著者:原坂一郎(すばる舎)

第2041回「男の子は3K!?」

子育ては「楽しい」でも一方では「大変だ」とも言われます。

どちらも正しい意見だと思います。

今、男の子を育てているお母さんは、

楽しさより大変さが勝っている人が多いのではないでしょうか。

男の子でも女の子でも子育ては大変です。

子育てには四つの大変言葉というのがあります。

一つ目は「もう!」、二つ目は「こらっ!」、

三つ目は「ダメ!」、四つ目は「やめなさい!」です。

この四つの言葉を言っていませんか?

この言葉は、女の子を育てているお母さんより

男の子を育てているお母さんの方が三倍以上多く使っています。

それはなぜか?

男の子はお母さんにとっての三つのKをしてしまうからなのです。

一つ目のKは「汚い事」。

二つ目は「危険な事」、そして三つ目は「奇妙な事」です。

「汚い事」とは、例えば道を歩いていて土に文字を書いたり、

汚れた落ち葉を拾って遊んだりする事です。

子どもは自然の物が好きです。

でもお母さんは自然物が苦手な人が多いです。

本当は良い事だとわかっていても汚れる事が嫌なのです。

二つ目の「危険な事」とは、

小高いところに飛び乗ったり、狭いところに入ったり、

駅のホームでは電車と一緒に走ったりする様な事です。

三つ目の「奇妙な事」とは、

突然パンツをめくっておならをしたり、

夏にはセミの脱け殻を集めてみたりする事です。

女の子はこのような事をしない子が多いです。

あまりしたいと思わないのですね。

男の子は好奇心がすごいです。

そして冒険心も探究心も強いです。

お父さんは男の子に対してあまり小言を言いません。

お母さんに比べてとても少ないです。

それは自分も同じ道を歩いて来たからです。

では、お母さんはこの3Kに対してどう向き合えばいいのでしょうか。

解決策は一つ。「認める」という事です。

ありのままを受け入れる事。

認めて受け入れると「笑顔」がやって来ます。

否定すると「文句」がやって来ます。

「こうやっちゃうのが男の子なんだな」と受け入れるのです。

認めるという言葉は、違う言葉で言い換えると

「あきらめる」という事です。

「あきらめる」とは「明らかに認める」という事です。

ただし自分の努力次第で実現する事は諦めてはいけません。

人に「努力」を押し付ける事で叶う事においては

「あきらめる」方がいいです。

例えば天気とか他人の性格などは

自分の努力で変える事はできません。

男の子もそうです、あきらめるのです。

見方、叱り方、言い方を変える事で

自分が変われば子どもも変わってきます。

是非、男の子の3Kな部分を認める事で楽しい子育てをして下さい。

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