2018年3月 4日放送 ジェフ・バーグランドさん(第2071回)
会場 | 原地区センター(沼津市) |
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講師 | 京都外国語大学教授 ジェフ・バーグランド |
講師紹介 | 1949年米国生まれ。高校教師歴22年と、 |
会場 | 原地区センター(沼津市) |
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講師 | 京都外国語大学教授 ジェフ・バーグランド |
講師紹介 | 1949年米国生まれ。高校教師歴22年と、 |
英語を学ぶ時に一番大切なのは「心構え」です。
日本の文化は「受信者責任型文化」と言われています。
これは会話をしている受け手、つまり受信者側が責任をもって
相手の言っている事を解読しなければならないという事です。
逆に言えば、「一を聞いて十を知る」という素晴らしいものでもあります。
例えば日本語では 「見た?」 「うん、見た。」 といった様に、
「誰が」「何を」という言葉がなく動詞だけでも会話が成り立ちます。
ところが英語ではそんな会話はありません。
「Did you see it ?」 「Yes,I saw it.」 という様に
「あなたはそれを見ましたか?」 「はい、私はそれを見ました。」 となります。
つまり発信者(話す人)責任型です。
英語を勉強する時に大事なのはこの「発信型」、我が我がという姿勢なのです。
就職試験の面接前にトイレなどで体を大きくすると合格する率が高くなると言われています。
部屋に入ってくる姿勢を見ただけで面接官はその人のパワーを感じるそうです。
発信型の姿勢とはそういう事です。
体を大きく見せる運動として、大きな熊が何かを攻撃する時の姿勢をやってみましょう。
両手を大きく上げて「オー!」と大きな声を出します。
体が温かくなるでしょう。本当は2~3分やった方がいいです。
この「温かい体」、「大きく見せる体」で英語の勉強を始めるといいです。
そしてもう一つ、英語を学ぶ時に大切な事があります。
それは文章にメリハリを付ける事です。
例えば「昨日、東京へ行きました。」という英語は、
「I went to Tokyo yesterday.」です。
読むときはフラットではなく「Tokyo」の所でアクセントが強くなります。
日本語はフラットに読むことが多いですが、英語は文章が上がったり下がったりします。
では他の英語文章で具体的に練習してみましょう。
ペンを片手に持ち、体の前に差し出したペンを見つめながら
「This is a pen.」と言ってみます。
普通に話すときは「This」と「is」の間で少し間をあけて、「pen」を強く発音します。
次にもっと大げさに話してみましょう。
「なぜペンを手に持っているんだろう!?」と自分で驚き、驚いた表情でやってみます。
オーバーなくらいがいいです。全然印象が違いますよね。
恥ずかしがらずに大げさに話す。
これが英語を学ぶ時に大切なポイントなのです。