2019年2月10日放送 山﨑洋実さん(第2116回)
会場 | 相良総合センター い~ら(牧之原市) |
---|---|
講師 | コミュニケーションコーチ 山﨑洋実 |
講師紹介 | 1971年静岡県生まれ。コーチングを学び、 |
会場 | 相良総合センター い~ら(牧之原市) |
---|---|
講師 | コミュニケーションコーチ 山﨑洋実 |
講師紹介 | 1971年静岡県生まれ。コーチングを学び、 |
子どもをどういう状態にして子育てを終わっていくかを考えてみてください。
私が思う究極の状態は「かわいがられる子」に育ててあげる事です。
では、「かわいがられる子」ってどんな子だと思いますか?
私の講座に老人介護施設で働く受講生がいました。
彼女から聞いた話では、入居者のお年寄りを訪ねてくる家族の接し方が、
人によって全然違うのだそうです。
例えば、入居者が飲んでいるペットボトルに水が残っていたとします。
飲んだまま、キャップを開けっ放しにした状態で。
それを見たある娘さんは
「おかあさん!また開けっ放し!何度言ったら分かるの!
開けたら閉めるでしょ!こぼれるじゃない!」
と怒りながらキャップを閉めました。来る度に、毎回怒るそうです。
同じ状況でも別の入居者の娘さんは対応が違っていて、
「おかあさん、あんまりお水飲んでないようだけど喉、乾いてない?
今日はずいぶん乾燥していて脱水症状になると困るから意識的に飲むようにしてね。
開けっ放しにしていると水が蒸発したり、こぼれたらもったいないから閉めておくよ。」
と言ったそうです。これも1日だけでなく、毎回毎回です。
そんな様子を見た受講生が私に
「山﨑コーチがいつも言っている『子育ては循環』という通り。
我が子に対してやった事が、全部自分に返ってくるって本当ですね。」
と言いました。
彼女は様々な家族を見てきた結果、大体この2パターンに対応が分かれると言います。
そして、「ああこの人は、こうやってガミガミ言われて育てられたんだなぁ。」と感じるそうです。
子育ては期間限定です。いつか終わりが来ます。
今、子どもにやっている事が30年後、自分に返ってくるというのがよくわかる話だと思いませんか?
許してきたから許される。
子どもに接する時は、未来の自分に向かって声掛けしていると思いましょう。