2019年9月22日放送 衛藤信之さん(第2148回)
会場 | 焼津文化会館(焼津市) |
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講師 | 心理カウンセラー 衛藤信之 |
講師紹介 | 日本メンタルヘルス協会代表。 |
会場 | 焼津文化会館(焼津市) |
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講師 | 心理カウンセラー 衛藤信之 |
講師紹介 | 日本メンタルヘルス協会代表。 |
ストレスというのは目に見えないものです。
ある人にとってはストレスでも、他の人にとってはストレスではない場合もあると思います。
では、どのような人がストレスを感じやすいのでしょうか?
よく言われるのは「物事はパーフェクトでなければならない。」と考えがちな人、
つまり完璧主義者に多いという事です。
完璧を求める人は、自分自身の完璧ではない部分に目が行きます。
例えば、「完全な円」と「少し欠けている円」の絵を見た時、どちらの円の方が気になるでしょう?
そうです、欠けている円の方が気になると答える人が多いです。
そして次に、欠けている円の絵のどの部分に目が行くか考えてみてください。
それは、欠けている部分ではないでしょうか。
欠けている部分に注目すると「なぜ、欠けているのだろう?」
という思考が広がり、悩みに変わっていきます。
この様なタイプの人が「ストレスの多い人」なのだと思います。
しかし、私たちが生きているこの世界は、元々完璧ではありません。
人間関係について考えてみても、家族を含め、社会で接する全ての人と
完全に良好な関係を築いている人など見たことがありません。
ところが完璧を求める人は、
「自分が完璧にやっているから他人も完璧でなければいけない。」
という勝手なルールを作ってしまいます。
私は全ての事が完璧であるのは無理だと思うので、
自分ができる範囲で完璧にやれればいいと思います。
「できる範囲で」と考えている人は、行動する事ができます。
行動していると物事は前に進みます。
ところが、最初から完璧を求める人はなかなか行動する事ができません。
なぜなら計画段階で不備があると、物事を成し遂げる自信が無くなり、
「それなら行動しないでおこう。」となってしまうからです。
では、どうすれば完璧を求め過ぎず、
ストレスに負けない生き方ができるようになるのでしょうか?
今日は、皆さんと一緒に考えたいと思います。