2011年5月21日放送 藤原和博さん(第1738回)
会場 | 豊田南小学校(磐田市) |
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講師 | 教育改革実践家 藤原和博 |
講師紹介 | 1955年生まれ。 |
会場 | 豊田南小学校(磐田市) |
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講師 | 教育改革実践家 藤原和博 |
講師紹介 | 1955年生まれ。 |
2003年にサラリーマンを辞め、東京の区立中学校の校長になりました。
その時に始めた「よのなか科」の授業について話したいと思います。
普通の授業と何が違うかというとクラスで議論をして、
知恵を出し、会話をしながら自分の意見を発表します。
そして、正解は一つではない事を知ってもらいたいのです。
大切な事は、人の意見をよく聞いて、自分の価値観に照らし合わせて、
頭の中で情報を編集する力を養う事です。
この力を付けるいい方法があります。
それは、自己紹介です。
自分のキャラクターを相手にどう伝えて印象に残すかがポイントです。
情報の処理と編集する力が求められます。
自己紹介の一つの方法がキャッチフレーズ型です。
私は歌手のさだまさしさんに似てると言われますので、それを利用します。
また、名字や名前に特徴があれば、そこに触れて自己紹介してもいいでしょう。
相手が面白がってくれれば、しめたものです。
もう一つは、Q&A型です。
血液型や家族構成など、個人的なことをどんどん聞いて、
相手の事を引き出し、自分との共通点を見つける方法です。
相手との共通点を見付ける事がコミュニケーションの本質です。
ただ伝えるのではなく、相手と自分の話題の共有です。
子ども達の携帯電話での会話を聞いていると、自分のことだけ語る、
独り言の応酬で、共通点に感動するような姿が見えてきません。
自分のことだけ語る大人は社会で通用しません。
お子さんと日頃から自己紹介の訓練をすることをお薦めします。