2011年6月18日放送 三屋裕子さん(第1742回)
会場 | 清水江尻小学校(静岡市) |
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講師 | スポーツプロデューサー 三屋裕子 |
講師紹介 | 1958年福井県生まれ。 |
会場 | 清水江尻小学校(静岡市) |
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講師 | スポーツプロデューサー 三屋裕子 |
講師紹介 | 1958年福井県生まれ。 |
私の身長は178センチです。
小学校6年生の時、すでに170センチありました。
女の子らしい可愛い服も着られず、
駅の改札では、子どもの切符を見せると、駅員に止められました。
皆からはじろじろ見られ、嫌な気持ちになり、
自分の身体にコンプレックスを持っていました。
中学生になっても、背中を丸めて下を向いて歩いていました。
そんな時、一人の先生に呼び止められました。
「身長は隠すことが出来ない。
いやだ、いやだと思いながら生きていくのか」と言われました。
私の答えは「皆と同じがいい」でした。
先生は「人と違うからこそ、出来る事がある。
バレーボールをやれば、高さが財産になるかもしれない。
人間、考え方一つだ」と言われたのです。
この言葉が、私の人生を変えました。
高校は、両親の反対を押し切って東京の名門、八王子実践に進みましたが、
予想を超える厳しい練習に辞めたい、逃げたいと思う毎日が続きました。
そこで支えになったのは、上京する時に母が言った
「辛い時や苦しい時は必ずくる。
でも、自分で決めたからには、最後までやり通して帰ってきなさい。
一流にならなくてもいいから」という言葉でした。
現役を引退してから、教壇に立つ事になりましたが、
生徒たちには「ナンバーワンにならなくてもいい、オンリーワンになろう。
でも、オンリーワンになるには、人と同じではだめ」と話していました。
ご両親も、お子さんが人と違っている点を見つけて、
それを認めてあげて欲しいと思います。