2011年8月27日放送 尾木直樹さん(第1752回)
会場 | 湖西市民会館 |
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講師 | 教育評論家 尾木直樹 |
講師紹介 | 1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、 |
番組で紹介した本 | 尾木ママの黙ってられない! |
会場 | 湖西市民会館 |
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講師 | 教育評論家 尾木直樹 |
講師紹介 | 1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、 |
番組で紹介した本 | 尾木ママの黙ってられない! |
親子の「言葉かけ」について、考えてみましょう。
まず、声かけに使ってほしくない言葉があります。
一つは「ダメ」です。
ついつい使っている言葉だと思いますが、
その時の自分の表情を思い出してください。
1歳の幼児の心理実験があります。
机の上に好きなおもちゃを置き、そばでお母さんが微笑んでいると、
ほとんどの幼児がおもちゃを取りに来ます。
お母さんの表情を見て安心しているのです。
お母さんが怖い表情をしていると、誰も取りに来ません。
表情を見ながら子どもは行動しているのですね。
「ダメ」を使わないとしたら、どうしたらいいでしょうか。
危ないもので遊んでいたら、なぜ危ないのか、
理由を説明することと、こちらの方が安全よと、
具体的に代替になるものを示すことが大事です。
その時のお母さんの表情はにこやかで優しいはずです。
使ってほしくない言葉のもう一つは「早く」です。
よくお母さんたちは使いますよね。
でも、その時の子供の状況を観察したことがありますか。
玄関で靴が履けずモタモタしている時、
子どもの目線に立って見てみると、靴紐が結びにくいとか、
必ず理由があり、発見があると思います。
どうしたのと聞いて、原因を見つけてください。
そうすることによって子どもは、ものすごく安心します。
子どもが安心すると、色々な事に挑戦する意欲的なお子さんになります。
使ってほしくない言葉を二つ紹介しましたが、
積極的に使ってほしいのが、感謝の言葉「ありがとう」です。
1日に3回は使ってください。
感謝の気持ちこそ、前に進む一歩だからです。
どんなに辛くても、感謝の気持ちがあれば、元気になり、パワーが出てきます。