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過去の放送

2007年12月 1日放送 木場弘子さん(第1562回)

会場 浜松市立新津小学校(浜松市)
講師 キャスター・千葉大学教育学部特命教授 木場弘子
講師紹介

1964年岡山市生まれ。千葉大学教育学部を卒業後、TBSにアナウンサーとして入社し、スポーツキャスターとして活躍。1992年プロ野球与田剛選手との結婚を機にフリーランスに。現在は妻、母、キャスターの三役をこなしている。2006年より千葉大学教育学部特命教授、2007年より内閣府規制改革会議など政府委員を多数務める。

第1562回「お母さんの助け合い」

今日は、私が結婚や子育てから学んだことをお話します。

私は1992年にプロ野球の与田選手(元中日ドラゴンズ)と結婚しました。結婚と同時に会社を辞めて名古屋に引っ越し、30階建てのマンションに住みましたが、周りには友達もいないし、夫は遠征で留守が多く、人生で一番の孤独を感じていた時期かもしれません。

その後、子供が生まれましたが、夫が留守がちなのは相変わらずで、買い物に行くのも一苦労でした。そんなある日、同じマンションのお母さんが私に声を掛けてくれたんです。それまでの自分だったら、殻を作って距離を置こうとしていましたが、誰かに助けてほしいという気持ちが強く、思い切って連絡先を聞きました。最初のうちは一人では困難だった買い物や子供の入浴を頼んで、助かりました。そのうちに、お互い夫の帰りが遅いということが分かり、夕食会を開いたり、ビデオ鑑賞会をしたりとだんだん交流が広がっていったのです。

そんな中で嬉しかったことは、育児の悩みを先輩ママに相談したとき「大丈夫だよ」と言ってくれることです。育児書通りには子どもは成長しません。不安になった時に言ってくれるアドバイスで、何度も励まされました。

近頃起きている幼児虐待には、私が経験したような「密室の育児」「母親の煮詰まり現象」が関係しているのではと思います。私がママ友達との出会いで救われたように、お母さんがまず良い友達をつくって、いつも笑顔でいること、これが育児において一番大切なことだと思います。

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