2008年7月 5日放送 服部幸應さん(第1592回)
会場 | 大須賀中央公民館(掛川市) |
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講師 | 服部栄養専門学校校長/医学博士 服部幸應 |
講師紹介 | 1945年生まれ。 |
会場 | 大須賀中央公民館(掛川市) |
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講師 | 服部栄養専門学校校長/医学博士 服部幸應 |
講師紹介 | 1945年生まれ。 |
文部科学省が食育の一環として提唱している「早寝・早起き・朝ごはん」という標語をご存知でしょうか。今日は朝ごはんがいかに大切かについて話したいと思います。
夜遅くまで起きていると目覚めが悪く、朝食ものどを通りませんよね。さらに最近は親も遅くまで起きていますから朝食を作る時間がなく、ますます子どもが朝食を摂る機会が減っています。日本の小学生の就寝時間は平均で何時くらいなのでしょうか。私が子どもの頃は8時頃には就寝していたものですが、今の子どもたちは10時45分です。これは遅すぎますよね。対照的に欧米では、7年前の調査で8時10分という記録が残っています。これは親が子どもを寝かしつけるしつけをきちんとしていたからです。人間の体は朝起きて太陽の光を浴びると自然とリセットされるものです。そのためにも夜は早く寝て、朝起きたら体を目覚めさせなければいけません。
さらに、夕食で摂ったエネルギーはグリコーゲンという形で肝臓と筋肉に蓄えられます。夜の時点で約60gあったグリコーゲンは睡眠中に消費され、朝には約20gにまで減少します。そして通学通勤の過程でさらに消費されますから、いざ授業や仕事が始まる時にはほとんど残っていません。だからこそ朝食をしっかり摂ってお昼までもつエネルギーを貯め込まなければいけないのです。大人に比べて子どもはエネルギーを燃焼するのが早いですから、なおさら朝食は重要なエネルギー源となります。ぜひ早寝・早起き・朝ごはんという習慣を子どもに身に付けさせてください。