2009年1月31日放送 大日向雅美さん(第1620回)
会場 | 上島小学校(浜松市) |
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講師 | 恵泉女学園大学学長 大日向雅美 |
講師紹介 | 1950年生まれ。 |
会場 | 上島小学校(浜松市) |
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講師 | 恵泉女学園大学学長 大日向雅美 |
講師紹介 | 1950年生まれ。 |
小学校高学年から中学校くらいのお子さんをお持ちの皆さん、最近何か変だと感じることがありませんか。
ついこの前までどこに行くにも付いてきてかわいかったのに、急に別人みたいに無口で反抗的になり扱いにくく感じている方が多いのではないでしょうか。思春期は疾風怒濤の時期と言われ、親離れ子離れの時ですから親子で苦しむものです。
思春期の子どもの特徴を考えてみましょう。この時期は心も体も人間関係も全てがアンバランスです。自分の意思とは関係なく起きる体の変化に戸惑い、心は理想と現実のギャップに揺れているのです。また自分の考えを押し通す自信もなく、逆に虚無的な態度を取りがちです。子ども自身その無力さを感じていることもつらいのだと思います。
そんな反抗期のお子さんを持つ親の心得をお教えします。まずは「反抗期の子どもを持つ親はつらいものだと、どっしりと構える」ということです。もう一つ「お母さんだけで頑張らないで」ということです。お父さんも一緒に揺れて悩んであげて欲しいのです。いざという時に張り切って説教するのではなく、日頃からお子さんの言葉に耳を傾けてください。
また親もダメなところを子どもの前で曝け出していいと思います。家庭での親の様々な局面から子どもは多くのことを感じ取ってくれるはずです。決して反抗期を立派に乗り越えようなんて思わないことです。親も子も一緒に揺れて痛みを共有すればいいのです。そうすることで、きっと嵐は晴れ穏やかな日常が訪れるはずです。