2010年5月15日放送 舞の海秀平さん(第1687回)
会場 | 磐田市立磐田北小学校 |
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講師 | スポーツキャスター 舞の海秀平 |
講師紹介 | 1968年青森県生まれ。 |
会場 | 磐田市立磐田北小学校 |
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講師 | スポーツキャスター 舞の海秀平 |
講師紹介 | 1968年青森県生まれ。 |
初めて回しをつけたのは、小学1年生の時でした。私の出身、
青森は相撲が盛んで、よく相撲大会が開かれていました。
その頃も体は大きくありませんでしたが、よく優勝しました。
青森県出身の力士が活躍していた事もあり、
将来は力士になりたいと思っていました。
中学では、当然相撲部に入りました。
ところが、周りの生徒の体が大きくなるにつれ、全く勝てなくなりました。
大会のメンバーにも選ばれなくなり、体が小さいと無理だと思い、相撲部を辞める決意をしました。
でも、先生は理由も言わずに、とにかく続けろと言うのです。
そして、続けていた事によって、高校の相撲部に誘われました。
ここでの稽古は想像以上に厳しく、ちょっとした怪我や風邪では休ませてくれませんでした。
さぼる事ばかり考えていましたが、何とか続ける事が出来ました。
今振り返ると、大相撲で頑張れたのは、
高校時代の厳しい3年間があったからこそだと思っています。
そして、体が小さいから相撲は諦めろと言わず、
厳しく指導してくれた中学、高校の先生に感謝です。
あの時辞めていたら、今の自分はありません。
大相撲では、出羽海部屋に入門しました。師匠は、元横綱佐田の山です。
「勝っても威張るな、負けてもひがむな。
そして、お客さんに相撲を見せているのではなく、見て頂いているのだ」とよく言われました。
厳しいプロの世界で、謙虚さを学びました。
よく子どもの自主性、個性を活かしてと言いますが、
そこには良き指導者がいないとダメだと思います。