2012年6月23日放送 池間哲郎さん(第1793回)
会場 | さくら台幼稚園(富士市) |
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講師 | (一社)アジア支援機構 代表理事 池間哲郎 |
講師紹介 | 1954年沖縄生まれ。 |
会場 | さくら台幼稚園(富士市) |
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講師 | (一社)アジア支援機構 代表理事 池間哲郎 |
講師紹介 | 1954年沖縄生まれ。 |
沖縄で映像制作の会社を経営する傍ら、国際協力ボランティア団体代表をつとめていますが、
非常に大切なことは、自分の仕事をしっかりやることです。
団体からは一切お金をもらっていません。
国際協力は1990年から始めました。
誰かを巻き込むことなく、生涯一人でやろうと決めていましたが、
活動が周りの人の知るところとなり、一緒にやろうという人が出てきて、組織になりました。
でも、経費に年間600万円がかかり、1年足らずでほとんど人が来なくなりました。
見返りのないものにお金を出す人はいません。
でも、やり続ければ結果は必ずついてきます。
今はやってきて良かったと思っています。
現在では、全国に約4000人のサポーターがいて、応援してくれます。
そのおかげで、日本では東京と沖縄に、海外ではラオス、カンボジア、ネパールに事務所を置き、
約20万人の人々を支えています。
こうした国際協力の活動が日本の子どもたちの健全な成長を支えていければと思っています。
そしてゴミ捨て場で生きる途上国の子どもたちの姿を見て、
日本の子どもたちが人間として大切なことを学んでくれればと思います。
ミャンマーのエヤワディーでは、川があっても飲める水が手に入りません。
お金もなく、井戸が掘れません。
半年続く雨季には雨水をためて飲みますが、その水にはボウフラがわいています。
また、乾季には、濁った川の泥水を飲むしかありません。
そこには様々な細菌がいて、赤ちゃんが飲めば、赤痢、チフス、コレラにかかって死ぬ確率が高いのです。
そこで私たちは学校の近くに大型の井戸を掘りました。
全部で65基、一基で2000人から3000人が助かります。
小型の井戸も500基作りました。
井戸が出来て、子どもたちは、蛇口からあふれるきれいな水をおいしそうに飲んだり、体を洗ったりして、
「こんなきれいな水は見たことがない」と大喜びです。
パヤイ村では、学校建設に取り組みました。
貧しいミャンマーでは、 村人が努力して校舎を作ったら、国が教師を派遣するというシステムです。
私に「ちゃんと勉強しますから学校を作ってください」と涙で訴えた子どももいました。
今までに、4カ国で82の学校を作りました。
2億円かかりましたが、それは一人一人の善意から成り立っています。
学校に通う子どもたちは、家に帰ると仕事をします。
途上国では5歳になれば必ず責任のある仕事を子どもに与えます。
過保護と溺愛は子どもをダメにします。
3歳までは愛情を深く入れても、その後は「ダメなものはダメ」という厳しさを入れることが重要です。