2019年8月 4日放送 渡辺徹さん(第2141回)
会場 | 雄踏文化センター(浜松市) |
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講師 | 俳優 渡辺徹 |
講師紹介 | 1961年生まれ、茨城県出身。高校を卒業後、 |
会場 | 雄踏文化センター(浜松市) |
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講師 | 俳優 渡辺徹 |
講師紹介 | 1961年生まれ、茨城県出身。高校を卒業後、 |
私は19歳の終わり頃、刑事ドラマでデビューしました。
デビュー当時の体重は69kg。
アクションシーンが多いドラマで体を動かす事も多かったのですが、
一方では寝る時間も少なく、ストレス発散のためによく食べました。
その結果、4年後にドラマを卒業する時には90kgまで太ってしまいました。
その後も食べ続け、体重は増え続けました。
私の体重のピークは結婚式の頃です。何と130kgまで太ってしまいました。
さすがにこのままではいけないと、妻が工夫をして食事や運動を管理してくれました。
その甲斐あって体重も徐々に落ちてきたのですが、
俳優という仕事柄、三食すべてを家で食べる事はできません。
ロケなど外で食事をする時は、家で我慢している反動なのか、
食事に対してブレーキが効きませんでした。
色々なダイエットにも挑戦しました。
どんなダイエットも一時的には効きますが、リバウンドを繰り返しました。
体重は、減ったり増えたりの繰り返しです。
その結果、今から20年程前、糖尿病になりました。
家族は大変心配していました。
「ほら言ったじゃない!もう少しマメに検査とか行った方がいいわよ!」
と怒られもしました。
しかしそれでも私は強気で
「うるさい!自分の体は自分が一番わかっている!細かい事を言うな!」
と言い争いが増えてしまいました。
内心、自分自身が一番心配なのに家族に素直になれなかったのです。
しかも、具体的に体のどこかが痛いなどという自覚症状も無かったので、
「大丈夫だろう」と勝手に思ったまま時は流れていきました。
ところがそれから数年後、ついに私の体が悲鳴をあげる日がやってきます。
今日は、病の経験から得た気付きについてお話します。