2019年11月17日放送 住田裕子さん(第2155回)
会場 | 松野まちづくりセンター(富士市) |
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講師 | 弁護士 住田裕子 |
講師紹介 | 兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、検事に。 |
会場 | 松野まちづくりセンター(富士市) |
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講師 | 弁護士 住田裕子 |
講師紹介 | 兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、検事に。 |
AI、つまり人工知能が発達する事によって、
今ある仕事の半分は無くなるだろうと言われています。
そうすると、これからの時代を生きる子どもたちは、どのような生き方をすればいいのでしょうか?
また、どのような勉強をすればいいのでしょうか?
私が学生の頃は「いい大学を卒業して、いい企業に就職して、偉くなる」
というのが一つのエリートコースだとされていました。
ところがハーバード大学での研究では、
「いい大学を卒業しても、その後、社会で活躍している人が意外と少ない」
という結果報告があります。
私は東京大学の出身です。日本ではいい大学だと言われていますが、
東大を卒業したクラスメートのその後を見た時に、同じような結果を感じました。
勉強ができても、知能指数(IQ)がいくら高くても、社会で活躍するには
もっと別の大切な能力が必要だとハーバード大学の研究では言っています。
それは感性の知能指数(EQ)というものです。
例えば、一流の商社に入社したとしても、
あるお得意様に物を売る時、その売り方にマニュアルというものはありません。
いい大学に入る場合、入試問題には必ず答えがあります。
入試を突破するためにはその練習、勉強を重ねればいいわけです。
ところが、物を売る方法は状況によって様々なパターンがあります。
これだという答えは必ずしも一つではありません。
知能指数の高い人は、売る相手が難しい場合、何故無理なのかという言い訳を考えがちです。
自分は賢いという自負があるので、結構、傲慢な人が多いようにも思います。
もちろん知能指数が高い事は、決して悪い事ではありません。
ところが、感性の知能指数が高い人は、
どのようにすれば物が売れるかと言う事を謙虚に考え、他人に相談します。
そしてチームを作って、答えのない困難に立ち向かおうとします。
ここに先程のハーバード大学での研究結果の答えが隠されているのではないかと思います。
これからますます発達していくAI時代に、どのような子育てをしていけばいいのか?
また、どのように対処していけばいいのか?
皆さんと一緒に考えていきたいと思います。