2011年6月 4日放送 藤原和博さん(第1740回)
会場 | 豊田南小学校(磐田市) |
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講師 | 教育改革実践家 藤原和博 |
講師紹介 | 1955年生まれ。 |
会場 | 豊田南小学校(磐田市) |
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講師 | 教育改革実践家 藤原和博 |
講師紹介 | 1955年生まれ。 |
21世紀の成熟社会になって、仕事や家庭など、
あらゆる状況の中で起こる出来事に対して、
正解は一つではないといわれるようになりました。
そして、最適な答えを見つけ出すのには、
自分の知識、経験を駆使しなければなりません。
その時に必要なのが、情報の編集力です。
では、この編集力を鍛えるのにはどうしたらいいのでしょうか。
授業で「わかる人は」と聞かれた時、
正解が思い浮かばなければ答えてはいけないと
思い込んでいる人が多いと思います。
せっかく頭の中にはアイデアがあるのに、
今までの正解主義の呪縛にはまっているのです。
では、会場の皆さんに編集力をつける授業を体感してもらいましょう。
皆さんは、タイヤメーカーの社長です。
タイヤを新しく開発することになりました。
三人で組んで、色々アイデアを出し合ってください。
一人の考えより、知恵を交流することが大切です。
その時に大事なのは、四角いタイヤとか、空を飛べるタイヤとか、
馬鹿げていると思われるような答えをどんどん出すことです。
最初に真面目な意見が出ると、そこで止まってしまい、知恵出しになりません。
そして、馬鹿げたアイデアを非難せず、賞賛するのです。
そうすることによって脳が活性化し、繋がっていきます。
皆さん、どうですか。
他人の意見を聞いて、思いもよらなかったアイデアが出ませんでしたか。
間違いなく脳が働いたのです。
こういう授業を学校で行なってもらいたいと思っていますが、
家庭でもどんどん子ども達に仕掛けてください。
そして、どんな答えにも「バカだなあ」と言わず、
「いいね、いいね」と賞賛してください。
そうすることによって、子ども達の情報編集力がどんどんついてくると思います。