2011年10月 8日放送 白石豊さん(第1758回)
会場 | 浜松市立青少年の家 |
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講師 | 福島大学教授 白石豊 |
講師紹介 | 1954年岐阜県生まれ。 |
会場 | 浜松市立青少年の家 |
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講師 | 福島大学教授 白石豊 |
講師紹介 | 1954年岐阜県生まれ。 |
コツというのは漢字の「骨」で表します。
最後に残るもの、エッセンスという意味です。
私は20年以上、トップアスリートの目標をかなえるお手伝いをしてきましたが、
長くやるうちに、そのコツが見えてきました。
バンクーバーオリンピックで銀メダルを取った田畑真紀選手や、
サッカー日本代表の岡田武史元監督のお手伝いもしました。
岡田元監督はベスト4という大きな目標を掲げ、惜しくもそれはかなわなかったものの、
ワールドカップのアウェーでは初めて日本が勝利をあげ、
決勝トーナメントに進んだことは記憶に新しいのではないでしょうか。
岡田元監督は、そのことを「ベスト4叶わぬも、夢叶う」と帰国後、鶴岡八幡宮で書いたそうです。
さて、どうやって夢を実現させるか。
まず、自分の歩いてきた道を一本の道と仮想し、
そのタイムラインの上を、1年1歩ずつゆっくり歩きます。
そして、その道のりで出会った出来事でいいことだけを思い出して紙に書いていきます。
今度は、未来に体を向けます。
未来は自分でデザインできます。
一足飛びに目標地点に立ってみて、目標を達成して喜んでいる自分をイメージします。
そこから再び現在に向かって逆に歩いて、その時々の目標を確認します。
これを、経過の目標といいます。
目標を達成するコツは「自信」です。
それは結果が出たら持てるというものではなく、やる前に持てるものが本当の自信なのです。
結果を出す前に「やれそうだ」「大丈夫」と思えることです。
それはセルフイメージの大きさに比例します。
部屋一杯のセルフイメージが持てれば、部屋一杯の結果が出るのです。
それは自分の親や先生から与えられた言葉によるものです。
自分自身でもセルフトークで褒めてやるのが有効です。
紙に結果の目標と経過の目標を書き、同じものを5枚コピーして家中に張っておき、
日に何回も復唱しイメージすると、たいていの人が、やがてそれを実行するようになっています。