2010年7月24日放送 古田敦也さん(第1697回)
会場 | 牧之原市立榛原中学校 |
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講師 | 元東京ヤクルトスワローズ監督 古田敦也 |
講師紹介 | 1965年兵庫県生まれ。 |
会場 | 牧之原市立榛原中学校 |
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講師 | 元東京ヤクルトスワローズ監督 古田敦也 |
講師紹介 | 1965年兵庫県生まれ。 |
野球人生を振り返ると、
節目節目で両親に助けられたと思っています。
父は柔道家でしたが、格闘技では金にならないと私が小学生のときに野球を勧めました。
父はめちゃめちゃ力が強かったので、子ども心に「言うことを聞かなきゃやばい」と思ったわけです。
私の通った兵庫県の高校は、甲子園の予選でも1、2回戦敗退の言わば無名校。
家が貧しかったこともあり、大学は自宅から通えるところを選び、野球もきっぱりやめるつもりでした。
ところが、大きな転機が訪れました。名門立命館大学からの勧誘です。
監督がたまたま私の試合を見ていて「肩の強い子がいる」と目に留めてくれたのです。
私は京都に行けば仕送りが要るし、断ろうと思いましたが、
そのとき母が「お金がないから立命館に行かせなかったら、親として一生後悔する。
もっと働くからがんばれ」と言ってくれたのです。
野球部の練習はとても厳しかったですが、
くじけずにがんばれたのは、母の働く姿を見ていたからだと思います。
大学4年の時には、ドラフト候補生とまで言われるようになりました。
私も両親も期待しましたが、結局、プロ野球から声は掛りませんでした。
ショックでした。母も悔しかったと思いますが、
「まだ若いのだから、諦めたらアカン」と励まされました。
社会人野球でがんばった結果、2年後にヤクルトに指名され入団する事ができました。
野球の魅力は、何と言ってもチームプレーだと思います。
勝利をめざした厳しい練習もチームメイトがいたからこそ、続けられたと思います。
そして、優勝したら皆で喜びあえます。苦しみ半減、喜びは倍増。
これこそが団体競技の魅力だと思います。