川勝知事 リニアめぐり「早期開通の足を引っ張ったことは一度もない」 推進論者との主張変えず 静岡

2024年04月10日(水)

地域ビジネス(政治・経済)

記者会見に臨む川勝知事(4月10日)

静岡県の川勝平太 知事は4月10日に行われた定例記者会見で、リニア中央新幹線について「早期開通に対して足を引っ張ったことは一度もない」と述べました。

会見の中で川勝知事は、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会において「南アルプスの自然保全・水資源の保全とリニア開通の両立を図ること」は共通理解になっていると強調しています。

その上で「(リニア中央新幹線は)1970年代からやってきて、日本の技術の最先端というかエキスが入っている。それに懸けて人生を終えた、後輩に引き継いでいった人たちがいる。私はその思いも知っているし、推進派から外れたことはない」と、”推進論者”との主張を曲げることはありませんでした。

また、これまでを振り返り「私にとってリニアの問題は厳しい問題だった。国家権力というか政府、それから大企業、営利企業とはいえ公共性を持っているということで国家事業と言っているが、一方、南アルプスは国立公園で、これを保全するのは国策。ユネスコエコパークなので、これを保全するのは国際的な日本の責務だと思っている。こうした大義名分があり、地元の声も体に受けながら戦うのは厳しいものがあった。言ってみれば孤軍奮闘」と話しています。

川勝知事は4月10日朝、県議会の中沢公彦 議長に対して退職届を提出し、5月9日いっぱいで自動失職しますが、3日の会見で辞職する理由について、リニア中央新幹線の開業延期が正式に表明されたことを挙げ、「大きな区切りを迎えた。この2~3月で大きく動いた。リニアの問題で大きく動き、ここで仕事が一段落した」と話していて、建設の促進を目指す県内外の首長から辛辣な声があがっていました。

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