最大10連休となるゴールデンウィークも、2日から折り返しとなりました。歴史的な円安の影響もあり、静岡県御殿場市のアウトレットは多くの外国人観光客で賑わっています。

一時1ドル160円台に

4月29日、円相場は一時34年ぶりに1ドル160円台を達し、歴史的な円安が続いています。

GWでにぎわうアウトレットでは…

こうした中、5月1日、御殿場プレミアム・アウトレットではゴールデンウィークで県内外から来場客が増える一方、買い物袋を手にした大勢の外国人観光客が見られました。

竹下昇輝 記者：
こちらはスーツケースなどを扱うお店ですが円安の影響を受け、ここ数カ月で外国人観光客の来店が非常に増えているということです

外国人観光客向けの対応も

こちらの店では、外国人観光客の増加から売り上げは毎月過去最高を更新していて、中国語が話せるスタッフを配置しているほか、2カ月ほど前から英語や中国語で書いた商品説明も設置しました。

アウトレットの担当者によりますと訪れる外国人はアジア圏の人が多く、特に東南アジアの観光客が増えています。

この日も様々な国籍の外国人観光客が買い物や飲食を楽しんでいました。

中国からの観光客：
きょうはスーツケースとトレーニングウェアと化粧品も少し買いました。今のところ円安が続いているので、ハイブランドや国際的なブランドが比較的中国と比べたら安い

マレーシアからの観光客：
服やバッグなどは去年よりけっこう安いです。たくさん買います

日本製も人気

ハイブランドや国際的なブランドの他に品質の高い日本製の商品も人気があると言います。

御殿場プレミアム・アウトレット
常田佳穂さん：
まずお得感が非常に高いラグジュアリーブランド、スポーツブランドなどのインターナショナルブランドが人気が高い。日本のデザイナーズブランドとか日本製の包丁とか、シューズを扱っているお店なども注目度が高い

コロナ前と比べ全体の来場客の数は回復していないということですが、円安が続く中、購買意欲のある外国人観光客がますます増えていきそうです。

円安はしばらく続く見通しで、企業も家計も工夫が求められそうです。