テレしず ホーム > テレビ寺子屋 > いざという時のために

テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

過去の放送

過去の放送

2013年2月 2日放送 中田敬司さん(第1823回)

会場
メロープラザ(袋井市)
講師
東亜大学医療学部准教授 中田敬司

講師紹介

1959年愛媛県生まれ。
広島市消防局に入局し、消防航空救助隊、国際消防救助隊として活動。
1999年からJICA国際緊急救助隊(JDR)医療チ-ムのメンバーとして海外での地震津波災害救助活動に従事。


ポイント第1823回「いざという時のために」

地震や津波が地域を襲ったとき、どんなダメージがあるのか、
その具体的なイメージを持つことが重要です。
大地震が来れば人が亡くなったり怪我をします。
そして、ライフラインが寸断され、火災が発生することもあります。
そうしたことに対応しなければなりません。

まず、自分の命を守り家族の命を守ることが先決です。
次に、避難生活の最初の3日間をどう過ごすか、自力でカバーする準備をすることです。

準備の仕方は、自助の強化がなにより大切で、自分の家庭からきちんとやっておくことです
。それが出来ないと地域との助け合いにつながりません。
つまり、救助する側に立てないのです。

はじめに家の中を点検しましょう。
ガラス製品が入った食器棚や大きな姿見、テレビやピアノなども大地震の時は凶器に変わります。
高い場所に割れやすい物を置かないとか、キャスターのついた大きな家具などにはストッパーを付けるとか、
平時に出来ることを確実にやっておきましょう。

災害は地震だけではありません。
風水害もあります。
壁の亀裂、雨どい、瓦屋根もチェックします。
また、近所に危険ながけがあれば、行政に働きかけて対処してもらう必要があります。

内閣府の推計では、地震発生時、すぐに逃げられる体制を作っておけば、90%の人が助かるのです。
災害時について家族会議をしておきましょう。
いざというときにどこに集まるか、それも、避難所は広くてなかなか家族に会えないことがあるので、
"学校の校庭の鉄棒のところ"など、より具体的に決めておきましょう。

非常持ち出し品のチェックも重要です。
家のどこに何があり、何を持ち出すのか、決めておきます。
ラジオ、ライト、ロープなどは必需品です。
それに水や簡単な食料、常備薬などです。

自助に加え、共助も大切です。
阪神淡路大震災でがれきの下から救われた人の80%が地域の人の手によってでした。

「地震と災害とは全く別のもの。地震は自分たちの手で防ぐことは出来ないが、
災害は自分たちの手で最小限にすることが出来る」
関東大震災の発生を警告した、地震学者今村明恒さんが残した言葉です。

ページの先頭へ

ページの先頭へ