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次回の放送

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2022年1月30日放送 ダニエル・カールさん(第2265回)

会場
テレビ静岡(静岡市)
講師
山形弁研究家・タレント ダニエル・カール

講師紹介

1960年アメリカ生まれ。高校時代、奈良に1年間留学。
大学時代にも来日し、大阪・京都・佐渡島で過ごす。 
大学卒業後、山形県に文部省(当時)英語指導主事助手
として3年間赴任し、山形弁をマスターする。


ポイント第2265回「オラと家族と子育てと」

日本の子育ては昔から「優れている」と評価されています。

戦国時代に来日した宣教師ザビエルは

日本人の子育てのすばらしさを書き残しています。

また幕末から明治にかけて江戸~東北、北海道まで各地を訪ねた

イギリス人の女性冒険家イザベラ・バードは

「日本の子どもたちは親の言うことをよく聞く。

子育てに関しては西洋より優れている。」

と記しています。みなさん自信を持っていいと思います。


私の息子は29年前、山形で産まれました。冬の吹雪の日でした。

カリフォルニア南部、常夏の海の街で生まれ育った私の息子が吹雪日に誕生する...

不思議な巡り合わせです。

生放送の仕事を終え、やっとの思いで病院に駆けつけました。

結婚して9年目でようやく授かった子ども。

小さな体は片腕に収まるほどでした。

そして息子の顔を見て約束しました。

「君がいい人生を送れるように...オラ、いい親父になるよ。」

その約束を真剣に守ってきました。


子育てのキーワードは3つあると思います。

まずひとつは「時間」です。

息子が産まれたのはデビュー2年目か3年目、仕事が一番忙しい頃でした。

当時の事務所の社長には「いくら忙しくても夜は家に帰りたい。」と相談しました。

息子を風呂に入れて、本を読んで、子守唄を歌ってあげたい、そう思ったからです。


私が好きな日本語の表現に「親父の背中」という言葉があります。

口数は多くないけれどそばにいてくれる存在、

その大きさと安心感はすばらしいと思います。

時には仕事を犠牲にすることもありましたがそれでも良かったと思っています。


二つ目のキーワードは「リスペクト」。

日本語に訳すと敬愛や尊敬...いろいろな意味があります。

子育てでは「尊重」という表現がぴったりです。

アメリカは個人主義の強い国で、

子どもも大人もそれぞれの人権を尊重するのが一般的な考え方です。

赤ちゃんはまだ会話はできません。

ただ自分の身の回りの世界を一生懸命理解しようとしています。

ですから小さな子どもにも真摯に向き合う姿勢が大切です。

赤ちゃんはわかっています。


三つ目のキーワードは「ルール」です。

私が子どもの頃、「やってはいけないこと」を父がリストアップして冷蔵庫の扉に張ってありました。

ルールを守れなかった時のペナルティ(罰)も決まっていました。

主には「外出禁止」、学校以外の外出が許されず自宅で反省です。

高校生の頃、彼女に会いたくて門限を破ってしまったことがありました。

2週間の外出禁止はとてもつらいことでした。

でもルールを知っていて破ったのは自分、納得するしかありません。

ですから親子のトラブルにはならないのです。


ルールには家事手伝いもありました。

ヤギの世話、洗車、芝刈り...。かなりのハードワークです。

これを毎週やると親から「報酬」がもらえました。

アメリカの家庭では、こうした家事手伝いの中で

金銭感覚や働くことの尊さを子どもたちに教えています。


日本の親が子どもを注意するとき「言わなくてもわかるでしょう。」とよく耳します。

アメリカ人から見ると「子どもは言われなければわかりません」。

やはり日本語は曖昧な言い回しがあるのが特徴です。

子育てにはこの曖昧さをできる限り減らしていくことが大切です。

例えば、外国人に話しかけるような意識で子どもに接すると

お互いのルールづくりや説明もよりわかりやすく、はっきりしてくるのかもしれません。

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